スウェットショップってなに?
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2024/11/20
こんなことがかいてあるよ!
- スウェットショップっていうのは、苦しい環境(かんきょう)で、低いお給料で人を働かせる工場のこと。
- スウェットショップの事故で有名なのは、バングラデシュにある「ラナ・プラザ」というビルがくずれてしまった事件だよ。
スウェットショップってなに?
物をつくる仕事は、機械やAIがやることも増えてきているけれど、人が働いている工場もまだまだたくさんある。
そんな工場の中には、安全とは言えない環境だったり、長い時間働かされたり、働いた分のお金が支払われなかったり、きびしい言葉を言われたりするところもあるんだって。
そういった、働く人たちの権利が大事にされない工場のことを、スウェットショップというんだ。
スウェットショップって、どんな工場のこと?
スウェットショップの有名な例は、インドのとなりの国、バングラデシュのビル「ラナ・プラザ」だ。
2013年4月24日、ラナ・プラザはとつぜんくずれてしまった。この事故によって、1,138人の方がなくなってしまい、約500人が行方不明、約2,500人もの人がけがをしてしまったんだ。
こんな事故が起きてしまった原因のひとつが、できるだけお金をかけないように、ビルの重さを考えず、どんどん大きくしていったこと。実は事故が起きる前の日には、ビルにひびが入っているのがわかっていた。
けれども、ビルを管理していた人は、そのことを働いている人たちにはかくしていて、働いている人たちを避難(ひなん)させることもなかったんだって。
それだけじゃなくて、お金も少ししかわたさずに、つらい環境で働かせ続けて、働く人たちの権利を守っていなかったこともわかっているんだ。
そのラナ・プラザには、服をつくるスウェットショップがたくさんあって、日本でよく知られているようなブランドの服もつくられていたんだ。
スウェットショップが、必要な国もある?
ラナ・プラザの事故を知ると、スウェットショップがいいものだとは思えないけれど、スウェットショップが必要だと考える人もいるんだって。
例えば、スウェットショップでつくられた服を買うことで、発展途上国(はってんとじょうこく)で苦しい生活をしている人たちがお金をかせぐことができて、より良い生活を送れている、と考える人もいるんだ。
スウェットショップがたくさんあると言われているバングラデシュやカンボジアでは、確かによりよい生活ができている人が増えてきている。だから、その国の人たちがつくった服をもっと買って、生活を支えていくことをおすすめする人もいるんだって。
スウェットショップは良いの?悪いの?
だけど、そういった国の人たちがよりよい生活ができているのが、本当にスウェットショップのおかげなのかはわかっていない。ほかにもその人たちの生活を支えているものがあるかもしれないからね。
苦しい生活をしている人たちが、安定してお金を得られる仕事ができることは大切だ。
でも、すごく大変な思いをしながら、いつこわれるわからないような工場で働き続ける人がいるというのも事実なんだ。
どんな人たちが、どんなところで、どんなふうにつくったものなのか。みんながはらったお金はちゃんとその人たちのところに届くのか。そのことがわかるようにものが売られて、それを考えながら買うことができるようになれば、社会はもっとよい場所になるのかもしれないね。
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)