
ダンゴムシが食べられるセンサー?
いいね
187
2025/04/03

日本
こんなことがかいてあるよ!
- ダンゴムシなどの生き物によって土にかえるセンサーが作られたんだ!
- センサーは機械だけど、「土にかえること」を前提に、自然の中にあるものを使って作られているよ。
インターネットやテレビをはじめとして、今の社会はたくさんの情報が行きかう社会だ。毎日のニュースをはじめ、おいしい料理の作り方、電車が来る時間や行きたい場所までの行き方、だれがどこに住んでいるのかも情報だね。
最近では、自然の中からも情報を手に入れて、暮らしに活用しているよ。例えば農業では、畑の土のかわき具合が分かれば、あげる水の量を調節できるし、土の温度が分かれば、野菜を食べてしまう虫がどれぐらい出てきそうかも予測をすることができるんだって。

Image via Shutterstock
そういった情報を手に入れるために、自然の中にセンサー(まわりのかんきょうの情報を集める機械)を置くことも多いよ。
でも、センサーは機械だから、もし土にうめたままにしていたら、土にもどらずにごみになってしまう。実際、広い畑や森にたくさんセンサーを置いても、うまい回収のやり方はまだなく、自然の中に残されてしまうこともよくあるんだって。
そこで考えられたのが、「土にかえるセンサー」だ。このセンサーはなんと、ダンゴムシなどの生きものが食べて、自然に分解されるようにできているんだって!

Image via crQlr Awards
このセンサーは、自然の中にある材料からつくられているよ。たとえば、植物のせんいから作る「セルロースナノファイバー」という素材や、紙、天然のワックス(ろう)などだよ。どれも、自然の中にあるから、使い終わったらダンゴムシなどが食べてうんちになり、また土にかえっていくんだね。

Image via crQlr Awards(画像を元にIDEAS FOR GOODが編集)
これまでのセンサーは、「ずっと使い続けること」を前提にしていたから、じょうぶな素材でつくられていて、自然には分解されなかった。一方でこのセンサーは、「土にかえること」を前提に作られているんだ。
さらに、このセンサーを開発した研究チームは、センサーに肥料の成分も入れられないか、研究を進めているんだって。肥料も入ったセンサーなら、土にかえったら植物の栄養にもなって、土がより元気になるよね。

Image via crQlr Awards
テクノロジーというと自然から遠いイメージもあるかもしれない。けれども、自然の中にある材料を使ったり、自然にかえっていくようにくつったりすることで、自然と仲良くしながら進化していけるかもしれないね!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)