
情報難民ってなに?
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2025/03/13
こんなことがかいてあるよ!
- 災害が起こったとき、正しい情報を知ることはとても大切なんだ。でも、日本語がわからなかったり、ニュースを読めなかったりして、情報を手に入れられない人もいるよ。
- そうした人たちは「情報難民」と呼ばれているんだ。みんなが情報を知れるように、いろいろな取り組みを行うことが大事なんだ!
情報難民ってなに?
日本で暮らしていると、台風や地震(じしん)などの災害がよく起こるよね。
災害が起こったときには、いつ、どこで、どんな災害が起こったのか、その災害はどのくらい大きくて、どこににげないといけないのか…そうした情報をできるだけ早く知る必要があるよね。
そうした情報があるからこそ、安全な場所ににげたり、必要なものをそろえたりできる。
そのためにみんなは、テレビのニュースを見たり、周りの人の言うことをよく聞いたりするよね。

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でも、もしその情報が届かなかったらどうなるだろう?
きっと、自分の近くに危険がせまっていても、どこににげたらいいかわからないし、どんなことに気をつけたらいいかもわからないよね。
実際に、色々な理由があって災害の時の情報を受け取れない人たちがいる。そういった人たちのことを、「情報難民」と呼ぶんだ。
情報難民になりやすいのはどんな人?
じゃあ、情報難民になりやすいのはどんな人たちなんだろう?
たとえば、外国人の中でも日本語がわからない人は、テレビやラジオのニュースを理解するのがむずかしいことがあるよね。
それに、耳が聞こえにくい人や目が見えにくい人も、音声の防災アナウンスや文字だけのニュースでは、大事な情報を受け取ることができないことがある。
また、お年寄りも、スマートフォンやインターネットの使い方がわからなくて、新しい情報をすぐに手に入れるのがむずかしいことがあるんだ。

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情報難民をなくすために日本でやっていること
少しでも早く安全な場所ににげたり、次の行動を考えなきゃいけないときに、こんなふうに情報が届かなかったら、とても危ないよね。
だから日本では、情報難民を減らすためにいろいろな取り組みが行われているんだ。
たとえば、駅や空港には、お知らせを表示するスクリーンを置いて、災害のときには文字や絵を使ったり、いろいろな国の言葉を使ったりして、わかりやすく情報を伝えるようにしているんだ。
また、日本語を勉強している外国人にもわかりやすいように、かんたんな日本語で情報を発信する取り組みも行われているよ。

外国人のための防災ハンドブック | 出典:公益財団法人 沖縄県国際交流・人材育成財団
さらに、災害のときは手話や大きな文字を使って情報を伝えることで、耳が聞こえにくい人や目が見えにくい人にもわかりやすいようにしているんだ。
こういう取り組みが増えていけば、たくさんの人がすばやく正しい情報を知ることができるようになるんだ。
情報難民をなくすためにみんなができること
実は、情報難民を減らすために、みんなにもできることがあるんだよ!
たとえば、災害のときに日本語がよくわからない外国の人と話すときは、できるだけかんたんな言葉を使って話してみよう。たとえば、「避難所(ひなんじょ)に行ってください」と言うよりも、「みんながにげている場所に行ってね」と言ったほうが、わかりやすいよ。
スマートフォンを持っている人は、家族といっしょに防災アプリを入れて、いざというときにすぐに情報を手に入れられるように、どうやって使うのかチェックしておくのも大事だよ。

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こんなふうに、情報をしっかり手に入れることは、みんなやみんなのまわりの人の命を守るために大切なことなんだ。
災害があったとき、どうすればよいかわからないととても不安だよね。もし、みんなの周りに何が起こっているのかわからなくて困っている人がいたら、やさしく教えてあげよう。
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)