
サーマルリサイクルってなに?
いいね
333
2025/01/16
こんなことがかいてあるよ!
- サーマルリサイクルというのは、ごみを燃やしたときに出る熱を集めて、電気を作ったり、温水プールを温めたりする方法だよ。
- サーマルリサイクルは良い方法だけど、まずはごみを減らしたり、ほかの方法でリサイクルできないか考えてみることがとても大事なんだ。
サーマルリサイクルってなに?
みんなは「サーマルリサイクル」という言葉を聞いたことがあるかな?
これは、ごみを燃やしたときに出る熱を集めて、電気を作ったり、温水プールを温めたりするのに使う方法なんだ。
たとえば、家で使わなくなったプラスチックがごみになったら、そのプラスチックを燃やして出た熱を使って、地域の電気を作っているよ。
「サーマル」という言葉は英語で「熱」という意味なんだよ。

Image via Shutterstock
サーマルリサイクルをすると、どんないいことがあるの?
サーマルリサイクルにはたくさんのいいところがあるんだ。
一つは、リサイクルしにくいごみでも、燃やしてエネルギーに変えることでムダにせず役立てられること。
そして、石油や石炭などの新しい燃料をたくさん使って熱を生み出すよりは、地球にやさしいところだよ。
それに、サーマルリサイクルをするために必要な工場は、ほかのリサイクル方法に比べて少ないお金で作れるんだって。
さらに、食べ物などがついたプラスチックをそのまま外にうめると「メタンガス」という地球をあたためてしまうガスが出てしまうけど、燃やせばそのガスを出さずにすむんだ。
サーマルリサイクルはどこで使われているの?
日本では、いろいろな場所でサーマルリサイクルが使われているよ。
たとえば、大阪(おおさか)のごみしょうきゃく場では、ごみを燃やして作った蒸気を使って電気を作ったり、近くのしせつを暖かくしたりしているんだ。
また、新潟(にいがた)では、ごみを燃やしたときに出る熱を使って「越後(えちご)バナーナ」という国産バナナを育てている会社もあるんだって! ごみがエネルギーになって、さらにおいしいバナナができるなんて、おもしろいよね。

Image via シモダ産業株式会社
サーマルリサイクルに問題点はあるの?
でも、サーマルリサイクルには解決しなければならない問題もあるんだ。
たとえば、プラスチックを燃やすときに「ダイオキシン」という体に悪い物質が出ることがあるんだって。
最近では、高い温度で燃やしてダイオキシンの発生を減らす方法が進められているけれど、完全になくすことはまだ難しいみたいだ。
それに、燃えた後に残る灰の中には体に悪い物質が入っていることもあって、その灰をきちんと処理する方法を考えることも大切なんだ。
また、「サーマルリサイクル」は、海外では「エネルギー回収」や「熱回収」と呼ばれているんだ。つまり、ごみをもう一回資源として使うリサイクルとはちょっとちがうと考えられているんだね。

Image via Shutterstock
これからのサーマルリサイクルを考えよう!
これからのサーマルリサイクルは、もっと地球にやさしい方法を考えながら使われていくことが大切だよ。
たとえば、ごみそのものを減らす「リデュース」や、何度も使う「リユース」ができないかを考えてみて、それでも残ってしまうごみをサーマルリサイクルに使うことが大事なんだ。
みんなも、ごみを出すときに「このごみはどんなふうにリサイクルされるのかな?」と考えてみてね。みんなの小さな気づきが、地球を守る大きな力になるよ!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)