インクルーシブデザインってなに?
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2024/12/12
こんなことがかいてあるよ!
- インクルーシブデザインというのは、これまでのデザインでは使いにくさを感じていた人たちにとっても使いやすいようなデザインをすることだよ。
- インクルーシブデザインでは、デザインするときに、実際に使う人の意見を聞きながら進めることが大切なんだ。
インクルーシブデザインってなに?
お年寄りや障がいのある人たち、ちがう国から来た人たちなどが何かを使うとき、今のデザインでは使いにくさを感じることがある。例えば、目の見えない人がスマートフォンを使おうとしても、そのままでは文字が読めないよね。
そこで、例えばスマートフォンをはんばいしているApple(アップル)という会社は、スマートフォンの文字を読み上げてくれる機能をつけている。そうすることで、目の見えない人も何が書いてあるかが分かるんだ。
このように、インクルーシブデザインというのは、これまでのデザインで使いにくさを感じていた人のことを考えて、みんなが使いやすくなるようにすることだよ。
それに、文字を読み上げてくれることは、目の見えない人だけではなく、漢字がまだ読めない子どもにとっても役に立つかもしれないよね。こんなふうに、ある特定の人が使いやすいようにしながら、ほかの人にも使いやすくなるのがインクルーシブデザインのいいところだよ。
ユニバーサルデザインとのちがいってなに?
インクルーシブデザインと似た言葉で、ユニバーサルデザインという言葉がある。どちらも最終的に「みんなが使えるようにする」という点では同じなんだ。
でも、ユニバーサルデザインは、はじめから「たくさんの人」が使えるように考えるデザインなんだ。それに対して、インクルーシブデザインは、まず今のデザインで困っている「特定の人」を大事に考えて、それからいろんな人にも使いやすくなるようにつくるんだよ。
スマートフォンの例だと、はじめは文字が画面に出るだけだったから、目が見えない人には使いにくかったんだ。それで、目が見えない人を大事に考えて、文字を読み上げてくれる機能をつくったんだね。
インクルーシブデザインは、どんなふうにものをつくるの?
では、インクルーシブデザインは、どうやってものをつくっていくんだろう。
インクルーシブデザインで大事なことは、ものをつくる人とものを使う人が、いっしょにつくることなんだ。
例えば、ものをつくる人が気づかなかった、使いにくいところや、分かりにくいところがあることもあるんだ。だから、使ってもらいたい人がどんなところに使いにくさや分かりにくさを感じたり、いやな思いをしたりするか、実際に意見をききながらつくることが重要なんだ。
そうすることで、使う人が本当にほしいものをつくることができるよ。
ほかにもインクルーシブデザインの例を教えて!
インクルーシブデザインの例をもうひとつしょうかいするね!
家具を売るIKEA(イケア)は、障害をもっている人たちが家具を使いやすくするパーツをつくっているよ。その人の困りごとにあったパーツをオンラインで注文できるんだ。
例えば、ふつうのソファの高さでは立ち上がりづらいから、ソファをもう少し高くしたい人がいたとする。そういった人には、ソファの足につけて高さを調節できるパーツを追加で注文できるようにしている。
インクルーシブデザインによって、これまで困っていた人にも使いやすいものが増えていくといいよね。そして、インクルーシブデザインのように、いろんな人のことを考えて、だれにとっても暮らしやすい社会にしていきたいね!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)