ワーキングプアってなに?
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2023/12/22
こんなことがかいてあるよ!
- 朝から晩までせいいっぱい働いているのに、生活するためのお金がなかなか手に入らないワーキングプア。
- より多くのお金を手に入れるために、苦しくなるまで長く働いてしまうと、命の危険につながることも。今考える必要のある、働き方の問題。
ワーキングプアってなに?
毎月、いくらくらいのお金があれば、満足できる生活ができるのかな?多ければ多いほどいいかな?
じゃあ、最低いくらはお金が必要だろう?日本では、一か月に13万円くらいでは生活に困るだろうと考えられているよ。だから、朝から晩まで働いても、一か月にもらえるお金が13万円より少ない人たちを、「ワーキングプア」と呼んでいるんだ。(「ワーキング」は「働いている」、「プア」は「貧しい」という意味だよ。)
ワーキングプアと呼ばれる人たちは、日本では、10人に1人いる状況なんだ。特に、決まった期間だけ働く人だったり、女性が多かったりするんだ。
ワーキングプアってなんで問題なの?
ワーキングプアが問題なのは、命の危険にもつながるから。
せいいっぱい働いても、十分なお金が手に入らなかったら、みんなはどうする?
例えば、より多くのお金を手に入れるために、もっと長い時間働こうとする人が多いんだ。そうすると、体力的にも、気持ち的にも辛くなってくるよね。だから、働きすぎで体をこわしてしまったり、自分で命を絶ってしまったりすることもあるんだ。
ワーキングプアって、どうしたら減らせるの?
まず1つ目は、「少なくともこの金額のお金は払いますよ」という金額(「最低賃金 さいていちんぎん」とも言うよ)を上げていくこと。
これはそれぞれの都道府県によって決められているんだ。例えば、令和5年10月1日の時点で、東京で働く人が1時間にもらえる金額は、最低でも1113円。この金額が上がっていけば、自然と誰もが手に入れられる金額が増えていくはずだね。
2つ目は今とは違った仕事ができるように、訓練が受けられるようなサポートをすること。
今の自分のままでは、この仕事をするしかない…。こんな状況だと、なかなかワーキングプアから抜け出すのは難しい。新しいことにチャレンジできるよう、社会全体でサポートするような工夫も必要だね。
じゃあ、この2つをやったらいいじゃないか! というと、そんな簡単な話でもない。例えば、もらえる最低の金額を上げたいとき、上げる分のお金は誰が出してくれるのだろう?
簡単な問題ではないけれど、今まさに苦しんでいる人がいるのも事実。苦しむ人が少しでも減るようなより良い仕組み、みんなも何かアイデアはないかな?
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)