貧困ってなに?
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2023/10/30
こんなことがかいてあるよ!
- 貧しい(まずしい)とは、生きていく上で重要なものを手に入れられないことのことを言うよ。
- どんな国のどんな家庭に生まれても、生きたいように生きられる社会をつくりたいね。
「貧しい(まずしい)」と聞いて、みんなはどんなイメージをもつかな。
何があると貧しくなくて、何がないと貧しいのだろう。
国連開発計画(UNDP)という国際的な機関によれば、貧しい状態といえるのは、元気に生きていくために必要な食べ物や飲み物、住むところ、水や電気などが手に入れられず、生活に困っている状態だ。そうなってしまうのは、お金が足りていないこともあるだろうし、何か新しいことを学ぶ場所や手段がないからかもしれない。
そういった、生きていく上で重要なものを手に入れられないことが、貧しい状態、貧困といわれているんだ。
実際にどんな貧しさがあるの?
生きていく上で重要なものが手に入れられないといっても、どのくらいのものが手に入れられないんだろう。
例えば、日本から観光で行く人も多いフィリピンでは、路上で生活する子どもたちが25万〜100万人いるなんていわれている。
生きていくうえで最低限必要な食べものすら手に入らず、過ごしたい毎日を過ごせない状態にいる子どもたち。世界では、そうやって1日1.90ドル(270円ぐらい)で生活する人たちがいるんだ。
あとは、路上で生活するほどではないけれど、周りと比べて貧しい状態にある人たち。実は日本にも、そういった人たちがいるんだ。
例えば、日本で生活するためには、少なくとも1年間に127万円が必要だと言われている。だけれど、日本には127万円よりも少ないお金で生活をしている子どもたちが、10人に1人はいると調査で明らかになっているんだ。これは、他の先進国(アメリカやイギリスなど、科学技術が進んでいて、教育や医療がよく整っている国)と比べても、多い状態なんだ。
貧しいことで起きてしまう問題とは?
周りと比べて貧しい人たちが、何を必要としているのかを知るのはなかなか難しいといわれているんだ。手に入れたいものが手に入らないと、どんな問題が起きてしまうのだろう。
例えば、周りの子たちが通っている習い事に通えなかったり、やりたいと思ってもできないことが多いと「どうせできないし」「何もしたくない」「自分はダメだ」と、どんどん気持ちが落ち込んでしまうよね。そして、自分のことを傷つけてしまったり、他の人の事を傷つけてしまったりすることもあるんだ。
そんな風になりたい人はもちろんいない。大切なのは、そうなってしまっている理由を考えること。そして、それを解決するために、自分に何ができるか考えること。
どんな国のどんな家庭に生まれたとしても、生きたいように生きられる。そんな世界になるようにみんなで一緒に考えて、アクションを起こしていけたらいいね。
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)