(C)Tetsu TAGUCHI
磯で最も普通に見られるヤドカリである。イソニナ、イシダタミ、クボガイなどに宿借りして、転石の下などにすみ、よく動き回りながら他の動物の死体、小型の動物などをえさとしている。鋏脚(きょうきゃく・はさみあし)や歩脚(ほきゃく)は緑褐色。鋏脚の先端は淡い色をしている。歩脚の指節(しせつ)の大部分は白い。ホンヤドカリの仲間では、繁殖期をむかえたオスは、しばらくの間、気に入ったメスを貝がらごとはさみ脚で抱え、交尾の準備がととのうまでいっしょに連れて歩くという面白い行動がみられる。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)