(C)Tetsu TAGUCHI
キンコと違って触手(しょくしゅ)は樹状ではなく、長い柄の先端に短い房がついたような形である。これで海底の砂を集めて食べ、それに含まれる栄養分を吸収して、残りの砂をひも状の糞(ふん)として排出する。海岸に普通に見られ、食用にされる。生で酢の物にするほか、「このわた」とよばれる内臓の塩辛(しおから)は高価な珍味となる。腹側が赤いアカコ、緑色~黄色っぽいアオコ、全身が真っ黒なクロコが区別される。「コ」はナマコの古いよび方である。アカコが外洋性、その他は内湾性とされるが、混在することもある。最近の遺伝情報を使った研究によると、アカコと他の2つとは別種とされる。この写真はアカコ。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)