世界には環境問題などいろいろな
問題があるよね。
じつはいつも乗っている乗りものも
くふうをすることで、
そんな問題を解決し、世界をまもる乗りもの
に変身できるよ!
車が走ると二酸化炭素が出て地球を暖めてしまう
地球環境をまもる牛のうんちで走る車!?
家に置くトイレなどを作っている会社TOTO(トートー)が
「トイレバイク ネオ」というユニークなバイクを開発したんだよ。
バイクのシートがトイレになっていてとても面白いかたちをしているよね。
本当にうんちをすることはできないけど、このバイクはうんちからできるバイオガスで走るんだって。
ふつうのバイクはガソリンを使って走っているんだけど、そのせいで、たくさんの二酸化炭素が出て地球を暖めてしまっているんだ。 バイオガスはガソリンと比べて、二酸化炭素が出る量が少なくて環境にやさしいんだ!
このバイクはTOTOの二酸化炭素を減らす活動を広めるためにつくったんだけど、日本中をまわって注目を集めたんだって。
それから何年かたって、自動車メーカーのスズキからインド向けに「うんちで走る自動車」が発表されたよ。
この車も牛のうんちからできるバイオガスで走るから二酸化炭素が出る量が少なくて環境にやさしいんだ。
それに、バイオガスをつくるときに出る残りかすは肥料としてもつかえるので一石二鳥だね!
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災害時に道路が通れなくて人を助けにいけない
災害時に人をまもる空飛ぶタクシー
イスラエルのある会社が、空飛ぶタクシーを作ろうとしているんだって! このタクシーは、 「CityHawk」(シティーホーク)という名前だよ。
シティーホークには大きなつばさやプロペラがないから、せまい場所にも安全に着陸できるんだって。 だから、地震や大雨で道路が通れなくなっても、シティーホークが空を飛んできてくれれば、安全な場所まで人を運ぶことができるんだ。
こんなふうに、シティーホークは災害時にかつやくすることを期待されているんだ。
もちろん災害の時以外でもタクシーとして利用できるので道路のじゅうたいも少なくなるし、より自由にいろいろな場所にいけるよね!
出典:Hydrogen-powered CityHawk eVTOL Aircraft Could Transform Air Ambulance Services – FutureFlight
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お金がなくて病院にいけない人たちがいる
命と健康をまもるインドの「病院列車」
インドには、貧しい地域に住む人たちのために、 「ライフライン・エクスプレス」と呼ばれる世界初の病院列車が走っているんだ。
1991年に走りはじめたこの列車は、インドを奥地までまわって、困っている人たちに無料で薬の処方や病気の治りょうを行なっているんだ。
この病院列車は7両編成で、政府や鉄道会社が協力して動かしているんだ。列車には最新の設備があって、たくさんのお医者さんがいっしょに乗っているんだよ。まさに移動する病院だね!
ケガや病気を治りょうするだけでなく、カウンセリング、予防接種など、いろいろなサービスも提供しているんだよ。
出典:The Lifeline Express: World's first hospital train
スタッフものための休む部屋やキッチンもあって、エアコン、ガスコンロ、冷蔵庫などもついているから長旅でも安心なんだ!
出典:The Lifeline Express: World's first hospital train
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宇宙ではゴミがたくさん出て困っている
宇宙をまもるゴミを回収する宇宙船
宇宙では、「スペースデブリ」といわれる使わなくなったロケットの破片などのゴミがたくさん出て困っているんだ。
これが、人工衛星や宇宙ステーションにぶつかってしまうかもしれない。そうすると、宇宙で活動している人たちが危ない目にあってしまうから、スペースデブリはできるだけ急いで片付けないといけないんだ。
そんな問題を解決するために、宇宙船「クリアスペース-1」が打ち上げられる予定なんだ。
これはヨーロッパの宇宙機関ESAとスイスの会社が協力して作ったんだ。宇宙船でスペースデブリを片付けるミッションを始める予定なんだよ。
まずは、昔のロケットから外れた部品を片付けることからスタートするんだ。「クリアスペース-1」はアームをのばして宇宙空間をただよう部品をつかまえるんだ。
そして地球に向かって落下させるとスペースデブリは燃えてなくなるんだって。 こうやってスペースデブリを減らすことで、宇宙での活動がもっと安全になるんだね!
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みんなもどんな乗りものがあると
世界をまもれるか自由に想像してみよう!
みんなが想像した乗りものが
いつか世界中を走っていたら素敵だね!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)