アップサイクルってなに？

アップサイクルってなに？

アップサイクルっていうのは、そのままだと捨てられてしまうものをもう一度デザインし直したり、みんなが欲しいものに作り変えたりすることで、ものに新しい価値をつけて、捨てずに長く使えるようにすること。

今、みんなが生きている社会では、たくさんのものを作って使い、すぐに捨ててしまっているんだ。

そのせいで、地球はごみがたくさんあふれてよごれてしまっているし、気候変動も起きてしまっている！　だから、ひとつのものを楽しく長く使い続けようとするアップサイクルの考え方は、とても大事で、注目されているんだ。

例えば、使い終わったソーラーパネルをテーブルにしてまた使ったり、使い終わった車のタイヤをカバンに作り変えたりするのが、アップサイクルなんだ。

アップサイクルとリサイクルってなにがちがうの？

ん？　アップサイクルって、リサイクルのことなの？

そう思った人もいるかもしれないね。

リサイクルは、使い終わったものを元の材料にもどして、何かをまた新しくつくること。例えば、古いチラシや本をとかして新しい紙をつくるのは、リサイクルだね。

でも、古いチラシを折ってごみ箱を作ってもう一度使ったら、それはアップサイクルなんだ！

また、作りかえる前のものよりも、作り変えた後の方が長く使えたり高い値段で売れたりする場合に、アップサイクルと呼ばれることが多いよ！

多くの場合、リサイクルよりもアップサイクルの方が手間がかからないし、作り変える時に出てしまうCO2（二酸化炭素）も少なくてすむんだ。

アップサイクルが注目されるのは、なんでだろう？

これから世界の人口はもっともっと増えていくし、人が増えれば、ごみも増えていくよね。でも、アップサイクルの考え方があれば、捨てられるごみを減らしたり、みんなが必要なものを新しい材料からつくることも減らせるんだ！

そうすれば、今よりも地球にやさしい生活ができると考えられているんだ。

日本には、どんなアップサイクルのアイデアがあるの？

じゃあ、日本には、どんなアップサイクルのアイデアがあるんだろう？

例えば、群馬県の名産品の着物で、洋服やバッグなど小物などをつくっているAy（アイ）というファッションブランドがあるよ！

Ayは、あまり着られなくなってしまった着物を、現代のファッションスタイルに合わせたスカートやアクセサリーに作り変えて売っているんだ。そうすることで、古くなって使われていない着物を減らし、その良さをたくさんの人に伝えているんだ。

アップサイクルにチャレンジしてみよう！

いつでもどこでも新しいものが簡単に手に入る社会だからこそ、ものが作られたり捨てられたりする時に、地球にどんな影響（えいきょう）があるのかまで考えられるようになることがとても大事なんだ。

お店で何を買おうか迷った時には、アップサイクルされたものを選んでみる。自分が使ったものを自分でアップサイクルして、もっとすてきなものにしてみる。

そんなことができると、未来のみんなが暮らしやすい地球にちょっとだけ近づくかもしれないね！