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未利用魚ってなに?

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2024/08/15

こんなことがかいてあるよ!

  • 未利用魚(みりようぎょ)というのは、食べることに利用しない、できない魚のこと。
  • でも、どんな魚でも、ひとくふうするとおいしく食べられるんだ!

未利用魚ってなに?

私たちは、魚を食べ物として利用させてもらうことが多いよね。でも、「未利用」というのは、利用しない、できないということ。

つまり、未利用魚というのは、食べることに利用しない、できない魚ということなんだ。

Image via Shutterstock

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え?食べない魚、食べることができない魚ってどういうことだろう?

利用されない理由は、大きく2つあるんだ。

1つは、魚の大きさや見た目、数によるもの。例えば、大きすぎたり小さすぎたり、また見た目が悪かったり、傷があったりすると売り物にならないんだ。

もう1つは、魚の加工に関する問題。例えば、めずらしい魚だと食べ方がわからない人が多いから、あまり売れないと判断して、売らないことがある。

また、鮮度(せんど)が落ちるのが早い魚も、売ることが難しいと判断して、捨ててしまうことがあるんだ。

Image via Shutterstock

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食糧農業機関(しょくりょうのうぎょうきかん)が2020年に出した報告書によると、世界のほとんどの地域では、とれた魚の約30〜35%は利用されないらしい。

これは、日本で1年間にとれる魚の量で考えると、約100万トンの魚にあたるんだとか!小さな車1台が1トンくらいだと考えると、車が100万台と同じくらいの量の魚が捨てられているということになるんだ。

未利用魚は、どうすれば利用できるの?

そんなに多くの魚を、利用できてないなんて、もったいない!だから最近では、少しずつ未利用魚を利用する取り組みが広がっているんだ。

例えば、全国いろいろなところにある回転すしのお店、くら寿司では、2015年に福井県の鷹巣漁港(たかすぎょこう)から獲れた魚を、すべて買い取る契約をしたんだって。でも、そこには小さくて食べられない、未利用魚だって入っている。

だから、まだ小さな魚を、人工の水そうで1年から1年半くらい育てて、おすしのネタにしているんだとか。この取り組みは、「天然魚 魚育(うおいく)プロジェクト」と呼ばれて、今でも進められているよ。

Image via くら寿司

Image via くら寿司

また、水産加工会社シーライフは、毎朝、売れ残ってしまう魚を利用して、「今朝(けさ)の浜」という缶づめをつくっているよ。

使う魚は、イワシやカツオなどのよく知られた魚から、ホウボウやカガミダイなどのめずらしい魚まで!たくさんの未利用魚を使った、缶づめなんだ。毎朝缶づめの中身の魚が変わるのが、楽しみになりそうだね!

Image via SeaLife

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最後は、宮城県石巻市(いしのまきし)。

REBORN ART FESTIVAL(リボーン・アート・フェスティバル)は、石巻市内でとれる未利用魚の特徴や食べ方を伝えるポスタ―を制作したんだ。その名も、「いただきます!石巻インディーズフィッシュ」!

インディーズとは、まだあまり有名になっていなかったり、大きな会社に属せずに、独立して活動を行ったりしているミュージシャンやアーティストのことを言い表す言葉なんだ。あまり知られてない未利用魚を「インディーズフィッシュ」と名付けたのは、これから未利用魚が有名になっていくみたいでワクワクするね!

Image via REBORN ART FESTIVAL

Image via REBORN ART FESTIVAL

人間がとった魚なのに、人間の都合で捨ててしまうことは、できればしたくないよね。未利用魚を楽しく食べる方法が増えて、もったいないが少しでも減る、そんな社会にしていけたらいいね!

情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)

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