ガイア理論ってなに?
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2023/10/30
こんなことがかいてあるよ!
- 地球が自分の環境(かんきょう)を守るために、自分で環境を調節をしていると考えるのが、ガイア理論(りろん)だ。
- 地球で生活する生き物は、実は自分でまわりの環境も変化させているんだ。そうやって地球上で生活する生き物が起こす変化がたくさん集まれば、まるで地球が自分で環境を調整しているように考えられないかな?
ガイア理論ってなに?
「地球って何?」と聞かれたら、みんなはなんて答えるかな?「地球って、大きなひとつの生き物なんだ」と答える人はいるかな?
人が汗をかいて自分の体温を調節したり、病気のウイルスをやっつけるために熱を出したりするように、地球も自分の環境(かんきょう)を守るために自分で調節をしていると考えるのが、ガイア理論(りろん)なんだ。
でも、調節するっていっても、どんな風に調節しているんだろう。
ガイア理論を考えたのはイギリスの学者ジェームズ・ラブロックさんだ。彼はこんなことを考えた。
「私たち人間も含めて、地球で生活する生き物は、地球の環境に合わせて生活するだけじゃない。その生き物に合うように、実は自分でまわりの環境も変化させているんだ。そうやって地球上で生活する生き物が起こす変化がたくさん集まれば、まるで地球が自分で環境を調整しているように考えられないかな?」
地球全体で考えて、今私たちにできることは何だろう?
私たち人間は、自分たちの生活がより良いものになるように、これまで発明を続けてきたよね。生活がとても便利になった一方で、環境がこわされてしまったという事実もある。だから、地球が環境を守るために調整をするとしたら、もしかしたら人間はほろぼされてしまうかもしれない、と考える人もいるんだ。
だけれど、人間も地球環境を守るために必要な生き物だと考えると、地球のために私たちができることは何だろう。
ひとつの答えは、今まであまり考えてこなかった人間以外の他の生き物を大事にすることかもしれないね。
例えば、海がごみでいっぱいになれば、海の生き物が悲鳴を上げる。プラスチックごみでお腹の中がいっぱいになったくじらが、浜に打ち上げられたことなどは、その悲鳴の1つかもしれないね。そんな海の生き物の「声」を聴くために、科学の力を借りることも時には必要になるかもね。
ラブロックさんは、人間を「ちえをもったおおかみのようなもの」といったんだって。そのちえを、人間だけのために使うのではなく、地球全体のために使う時が来ているんだね。
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)