気候変動ってなに？

気候変動ってなに？

気候変動（きこうへんどう）ってなんだろう？

「気候」は一年の中で、天気がどのように変わるかを示すものだよ。夏はどれぐらい暑いのか、冬はどれぐらい雨が降るのか、などなど。この「気候」が変わっていくことが、「気候変動（きこうへんどう）」だ。

自然による気候変動、人間による気候変動

さて、今この気候変動が世界で大きな問題となっている。

でも、気候が変わっていくことが何で問題なんだろう？

長い地球の歴史を見ると、気候は大きく変化しながら今にまできている。「氷河期（ひょうがき）」なんて言葉も聞いたことがあるかも！これは、自然が主な原因となっている気候変動なんだ。

けれども、今の地球は、自然だけが原因とは考えられないほど、すごいスピードで温度が上がっているんだ。この気温が上がることを「温暖化（おんだんか）」と言うよ。

実は今の「温暖化」は、石油や石炭を使って生活したり、木を切って生活している、人間が主な原因だと言われているんだ。そこで、これからも地球でくらしてくことを考えて、どうしたらいいか話し合いが進められているんだ。

どんなことが世界中で話されているの？

世界での話し合いの中に、IPCCという世界の科学者が集まって話し合うそしきがあるよ。

そのIPCCによると、二酸化炭素（にさんかたんそ）が出ないようにみんなでせいいっぱい工夫をすれば、気温が上がるのをおさえられるかもしれないんだ。

二酸化炭素は、ゴミを燃やしたり、車を走らせたりすると出てしまう。もしこのまま何もせずに二酸化炭素を出し続けたら、もっともっと気温が上がってしまうとも考えられているんだ。

そうはいっても、世界中で出されている二酸化炭素を、科学者だけでは減らせないよね。だから、それぞれの国のリーダーが集まって、2016年に決められた目標があるんだ。それが「パリ協定（きょうてい）」という目標。

実は、今よりも平均気温（へいきんきおん、一年を通した気温のこと）が2度上がってしまうと、もう人間にはどうしようもできないほど、問題がたくさん起こってしまうといわれているんだ。

だから、2度よりも低く、せめて1.5度以内を目指して、みんなで二酸化炭素を減らしていこうと目標を決めたんだ。

気候変動が進むとどんなことになるの？

気温が上がるどうなってしまうんだろう？

例えば、気温が上がると、南極の氷が溶けて、海に流れて、海の水の量が増えてしまう。すると、海の高さが上がってしまうんだ。これによって、今まで住むことができていた島などが、海の下にしずんでしまうこともある。

あと、気温が上がることで海の温度も上がり、今まで元気だったサンゴなどが元気でなくなってしまったりするんだ。そうすると、サンゴのおかげで元気だった、魚やエビなどの他の海の生き物まで元気でなくなることになる。

こうやって、気温が上がることで、いろいろな問題が起きてきてしまうんだ。

気候変動は、日本だけの問題ではなくて、世界のみんなの問題。そして、生き物や地球全体にも関わる問題だ。これからの未来のために、みんなで何ができるか考え続けていこう！