カラフルな海藻(かいそう)がつくり出す、いくつものハッピー?!
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2024
2024/02/08
インドネシア
こんなことがかいてあるよ!
- インドネシアでは、捨てられたプラスチックの食品パッケージのせいで、毎年のように洪水が起きていたんだ。プラスチックではない素材で、食品パッケージが作れないか...。
- そこで目を付けたのが、インドネシアのカラフルな海藻!魚も食べられる食品パッケージ「Biopac(バイオパック)」で、さまざまなインドネシアの問題に取り組んでいるんだ!
最近、日本でも毎年のように起こる洪水。
たくさんの雨が降り続いているときにも、さまざまな問題が起きる。だけど、雨がやんだ後に、これからどうしていけばいいか考えることも、とても大切だよね。
インドネシアでも、毎年のように洪水が起こっていたんだって。洪水の原因を考えていくと、プラスチックのパッケージが、その1つだとわかったんだ。
ペットボトルをはじめお菓子の袋など、水には溶けないプラスチックのパッケージが、川や海の水の流れをせき止めるから、洪水も起きやすくなっていたらしい。
じゃあ、どうしたらいいんだろう...
その解決方法の1つとして、インドネシアの女性科学者が、海藻でつくるカラフルなパッケージを開発したんだ!その名も「Biopac(バイオパック)」!
海藻からつくられたパッケージだから、私たちが食べることはもちろん、魚や微生物も食べることができるんだ!
ドーナツ、ポテトといった食べ物のパッケージや、石けんやストローといった生活用品のパッケージにもつかえるよ!
毎年たくさん採れるインドネシアの海藻は、3分の2以上がまだ活用されてない状態だから、可能性は大きいみたい。さらには、海藻って地球温暖化の原因になるCO2(二酸化炭素)を吸収することもできるから、気候変動(きこうへんどう)への対策としても効果があるんだって。
ただし、もとは海藻のパッケージ。保管する時には、食べ物のように扱うことが必要。
例えば、乾燥していて清潔な容器にしっかりとふたを閉じて入れておくことが大事。部屋の湿度(しつど)が高いとカビがはえちゃうし、逆に乾燥しすぎだともろくなってしまうことも。
あれ?バイオパックに使う海藻って、誰が作っているんだろう?
実は、海藻がたくさんとれるインドネシアでは、海藻農家さんは海藻を高く売ることができず、貧しい生活をしてきたんだって。
でも、バイオパックのように、これまでになかった社会的に価値の高い商品をつくっていけるのなら、海藻農家さんたちの新しい仕事も増えて、生活を変えることができるかもしれないね!
今回紹介したバイオパックのように、ある1つの問題だけの解決のためだけじゃなくて、洪水や地球温暖化、農家さんの生活などいろんな問題に同時に対応することが、これから重要になってくるんだね。
これこそ、SDGsで大事だと言われていることなんじゃないかな?!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)