昔の台湾は中国の文化じゃなかった? 生活を体験できる文化公園にレッツゴー!
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2023/12/22
中華人民共和国
こんなことがかいてあるよ!
- 昔からあるその土地ならではの文化を、知らない人たちにどうやって伝えていったらいいんだろうね。
- 台湾には、昔からある文化を楽しく体験できる「台湾原住民族文化園区(たいわんげんじゅうみんぞくぶんかえんく)」という大きな公園があるんだ!
- 楽しみながら、その人たちが生きたあかしを探しに行こう。
文化と聞いて、みんなはどんなことを想像するだろう?
毎日食べているもの。着ている服。話している言葉などなど。例えばお米をたくさん食べるのも、日本の文化だね。
そう考えると、文化は人々の生活に深く関わっているように思えるね。
でも、もしその文化の中で生活する人がいなくなってしまったらどうなるのかな? その文化は忘れられて、なくなってしまうのかな?
台湾には、台湾にもともとあった文化を楽しく体験できる公園がある! その名も「台湾原住民族文化園区(たいわんげんじゅうみんぞくぶんかえんく)」だ!
今は中国と近い関係にある台湾だけど、もともとは中国とは別の文化、どちらかというと東南アジアの文化に近い生活をしている人たちがいた。けれど、今から400年ぐらい前から、中国からたくさんの人々が移り住むようになって、中国の文化の生活をする人の方が多くなった。今では台湾に住んでいる人のうち、もともと台湾に住んでいた民族は100人のうちたったの2人ぐらいだけなんだ。
そうすると、台湾にもともとあった文化を知っている人はすごく少なくなった。例えば、おじいちゃんやおばあちゃんの世代は台湾の民族独自の言語を話せるけど、その孫はもう話せない、ということもあるみたい。
だから、この公園では、台湾のもともとの文化を伝えるために、いろんな体験ができるんだ。狩りのための矢を射る体験、タトゥー体験、アクセサリー作り体験、伝統的な食事の体験、歌と踊りの体験など、昔の文化を実際に楽しむことができる!案内してくれる人も、そういったもともとの文化をうけつぐ人たちなんだって!
とはいえ、これからも文化を伝え続けていくのに、この方法が正解だといえるのかはわからない。例えば、この施設で伝統的なアクセサリーを作っている人は、「こういう仕事はお金がかせげなくて、やりたがる人がいない」となやんでいた。それでも、楽しく文化を体験してもらったら、文化を長く残せるかもしれない。そう思って働いているんだって。
いろんな人にこの文化公園に来てもらって、台湾の昔からの文化を楽しんでもらう。そうしたら、忘れられそうになっていた「その人たちが生きていたあかし」を覚えて帰ってもらえるかも。そして、来てくれた人たちが払うお金で、また明日も伝え続けられる。こんな形で文化が残っていくこともあるのかもしれないね。
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)