屈折式望遠鏡
反射式望遠鏡
土星のリング(輪)、火星や木星のもようや、月のクレーターなどを見たいときには、天体望遠鏡を使います。天体望遠鏡は、ものを大きく見ることができます。
天体望遠鏡は、「アイピース(目でのぞくところにあるレンズ)」をとりかえることで、「倍率(ばいりつ)」を変えることができます。たとえば月を天体望遠鏡で見るときに、倍率を小さくして月全体を見たり、または倍率を大きくしてクレーターの細かいところを見たりできます。
なお、天体望遠鏡で星空や風景を見ると、上下左右がぎゃくになって見えます。天体望遠鏡の種類(しゅるい)によっては、上下だけがさかさになったり、左右だけがぎゃくになったりします。双眼鏡(そうがんきょう)やフィールドスコープでは、上下左右が正しく見えるようになっています。
天体望遠鏡は、小型のものからとても大きなものまで、また種類もたくさんあるので、どんな天体望遠鏡がよいかは、お店に相談してみてください。また、望遠鏡選びで大事なことは、三脚のしっかりしたものを選ぶことです。三脚がぐらぐらしていると、天体望遠鏡をのぞいたときに星が鮮明(せんめい)に見えません。
注意:天体望遠鏡や双眼鏡は、太陽がかんぜんにしずんでからお使いください。天体望遠鏡や双眼鏡を太陽の方向へはぜったいに向けないでください。
▽天体望遠鏡の種類
天体望遠鏡の種類をかんたんに説明しておきましょう。天体望遠鏡には大きく分けて「屈折式(くっせつしき)望遠鏡」と「反射式(はんしゃしき)望遠鏡」の2種類があります。
「屈折式望遠鏡」
屈折式望遠鏡は、レンズを使って光を集めるしくみの望遠鏡です。
よく見かける、細長い形をした望遠鏡がこの屈折式望遠鏡です。
1608年に最初の屈折式望遠鏡が発明され、1610年に、地動説で有名なガリレオ・ガリレイが天体用の望遠鏡に改良しました。
「反射式望遠鏡」
反射式望遠鏡は、鏡を使って光を集めるしくみの望遠鏡です。
反射式望遠鏡は、屈折式望遠鏡にくらべると、太くて短い形をしています。
1668年に、万有引力の法則で有名なニュートンが最初の反射式望遠鏡を発明しました。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)