星空を観察するときに、双眼鏡があると、楽しみがふえます。
たとえば月を双眼鏡で見てみると、もようがはっきりとわかります。見かけの大きな星団なら、いくつも星が集まっているようすを双眼鏡でも見ることができます。
なによりも、目で直接見るときより、たくさんの星を見ることができます。双眼鏡のレンズは人間の目よりもはるかに大きいので、その分たくさんの光を集めることができます。すると、目では見つからないような暗い星まで、双眼鏡では見えるのです。都会の明るい夜空でも、双眼鏡を使って見ると、意外とたくさんの星が見えるのでびっくりするでしょう。
双眼鏡を使うときのコツは、手ブレをおこさないようにすることです。
手ブレをおこすと、星がよく見えなくなってしまいます。テーブルや手すり、車の屋根などに、双眼鏡をもった手の両ヒジをつくようにしたり、なにかによりかかったりすると、手ブレをおさえることができます。もっとよいのは、双眼鏡を三脚(さんきゃく)に取り付けることです。双眼鏡を三脚に取り付けるには、専用の部品があるので、お店に相談してみてください。
なお、双眼鏡では、天体望遠鏡(てんたいぼうえんきょう)ほど、ものを大きくしてみることはできません。月のクレーターや、火星や木星のもようを見るには、天体望遠鏡が必要です。
でも双眼鏡なら持ち運びするのにもべんりで、昼間はバードウォッチングなどにも使えるので、出かけるときにはぜひ双眼鏡を持って行ってください。おすすめは、レンズの大きさが4cmから7cmくらい、「倍率(ばいりつ)」が5倍から10倍くらいのもので、手に持ったときに重すぎないものがよいでしょう。
注意:双眼鏡は、太陽がかんぜんにしずんでからお使いください。双眼鏡を太陽の方向へはぜったいに向けないでください。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)