(C)琵琶湖博物館
単細胞生物とは1つの細胞で1つの完全な生き物であるもののことだ。単細胞生物のことを原生生物ともいう。細胞には核が1つだけあるのが普通だが、アメーバやゾウリムシの仲間では、核を2つ以上持つものもたくさん知られている。この写真では、ヒトの手のひらのような形だが、常に形を変える。体の一部を伸ばし、液体が流れるように移動する。伸びた部分を仮足(かそく)という。葉緑素を持たず、仮足でえさを取り囲んで食べる。細胞分裂によって増えるだけでなく、種類によっては、他の個体と遺伝子を交換する有性生殖(ゆうせいせいしょく)も行なう。ゾウリムシなど多くの単細胞生物では細胞分裂を何回も繰り返すと遺伝子がいたんで老化するので、有性生殖をすることによって若返りをはかっている。有性生殖しない種類では、細胞分裂を繰り返しても老化がおこらないらしい。どのようになっているか不思議である。写真のアメーバの属や科は不明。
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