ネコのなかま、ゾウのなかまなど、地球には、さまざまな動物がくらしています。近年「クジラ偶蹄目(ぐうていもく)」という、あたらしいグループが発表されました。「クジラ偶蹄目」って、いったいどんなグループなんだろう?
クジラとラクダは、同じなかまなの?
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ひとむかし前までは、ラクダやシカのなかまをふくむ「ウシ目(偶蹄目)」と、クジラやイルカのなかまをふくむ「クジラ目」は、別のグループと考えられてきました。
しかし近年の遺伝子解析(かいせき)によって、この2つは同じなかまであることがわかり、「クジラ偶蹄目」という新しいグループが生まれました。
ラクダとクジラが同じなかまというのは、なかなか想像しづらいですが、「クジラ偶蹄目」とは、いったいどんなグループなのでしょうか。
多くの生物は、水中から陸上へ進化の道をたどってきました。しかし、イルカやクジラは、陸上から、ふたたび水中へと生活の場を変えたと考えられています。
再び水中にかえった理由としては、「乾燥にたえられなかった」「体が重く動きが遅いため、陸上で獲物(えもの)を得るのが難しくなった」など、さまざまな説が考えられています。
祖先は同じでありながら、水中から陸上に適応し、そのまま陸上生活を選択したのがウシ目、水中生活を選択したのがクジラ目というわけです。
一度失った器官を取り戻すことはできないため、クジラは、水中でもなお、えらではなく、肺で呼吸をし、母乳で子育てをします。また、水中で必要なくなった四本の肢は、ひれへと進化をとげました。
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