絶滅危惧種とは
まとめ 動物

絶滅が心配されているのはどんな動物か、どうして野生動物が減っているのか、調べてみよう!

地球から姿を消す生物種

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    今かつてないスピードで多くの動物や植物、魚などの生物種の絶滅が進行しています。国際自然保護連合のレッドリスト(2013年度版)によれば、約2万種が絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)とされ、すでに地球から姿を消した生物は860種あると報告されています。豊かな生物多様性(せいぶつたようせい)に支えられた地球の自然環境が危機に面しているのです。

どうして野生生物が減っているの?
一つは、大規模な森林ばっ採などで野生生物が暮らす場所が減ってしまっていることが大きな原因です。特に、野生生物の宝庫である熱帯林が開発され、減っていることが深刻なえいきょうをあたえています。二つめに、地球の温暖化によって環境が大きく変化し、それに対応できなくなる動植物が増えていることがあります。具体的には、地球の平均気温が4度以上あがってしまった場合、地球上の4割以上の動植物が絶滅する危険があると、気候変動の専門家が集まるネットワークは指摘しています。三つめに、その地域にもともといなかった外来種(がいらいしゅ)が在来種(ざいらいしゅ)を減らす原因になることもあります。大型で競争に強い外来種が侵入すると、食物連鎖のバランスがこわれ、生態系が大きく変化してしまうのです。
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    過去にもあった生物種の絶滅
    生物が誕生して以来、5回の生物種の大絶滅があったことが、化石の記録などからあきらかになっています。そのなかでもっとも新しいのが約6500万年前の恐竜の絶滅です。これはいん石の衝突(しょうとつ)やそれにともなう酸性雨など大規模な環境変化が原因と考えられています。現在進んでいる生物種の絶滅を、人間が引き起こした第6回目の大絶滅だと唱える学者もいます。

ほかにもある絶滅の危機

生物の宝庫、熱帯林が減っている
野生生物種の半分以上が生息するといわれているのが熱帯林。ここでは日本の4割に相当する面積の森林が失われています。

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動物園でおなじみの動物たちも絶滅の危機に
ジャイアントパンダ、オランウータン、アジアゾウ、マウンテンゴリラなど動物園で私たちがよく見ている動物たちも実は絶滅危惧種に指定されています。

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野生動物の取引を禁じる「ワシントン条約」
絶滅のおそれのある野生の動植物を守るために、それらを売ったり買ったりできないようにしようという国際的な取り決めが「ワシントン条約」です。

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スギ種の34パーセントが絶滅危惧に
スギは木材や紙の材料になるだけでなく、皮からは抗(こう)がん成分が発見されるなど、経済的な価値の大きいスギの種も34パーセントが絶滅しつつあります。 

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動画で学ぼう!(NHK for School)

(外部サイト)
  • どうする?自然がこわれていくNHK 10:00
    ドスルコスル
    環境破壊によって絶滅の危機にある生き物や、人工林のほったらかしから起こる被害、生活排水による海の汚染などを見ながら、人間と自然の「共生」について考える。
  • 放置しないで!森と生き物の危機NHK 15:00
    地球は放置してても育たない
    【目標15 陸の豊かさも守ろう】地球の危機を地球と一緒に考える番組。今回は陸の豊かさがテーマ。絶滅の危機に瀕する動物や自然をどう守ればいいのか?

図鑑を見てみよう!

  
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