ジュラ紀に生息していたとされる始祖鳥。いったいどんな鳥なの? 最新の研究結果とともに始祖鳥について調べてみよう。
始祖鳥には翼が5枚あった!?
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始祖鳥は、現在知られているもっとも古い鳥類です。翼(つばさ)には、かぎづめがあり、くちばしにも歯が生えていて、恐竜(きょうりゅう)に近い、鳥類としては原始的な特ちょうを多くのこしていました。脳の容量もまさに恐竜と鳥の中間で、まさに「はじめての鳥」と言えるでしょう。
ただ、じっさいに始祖鳥がどうやって飛んでいたかには、いろいろと議論があります。
・翼をはばたかせるために、じゅうぶんな筋肉が発達していなかった。
・羽根の羽軸(うじく)も細く、翼の強度が足りなかったのではないか?
・三半規管は発達していて、空中でもバランスをとることができただろう。
…など、さまざまな考えがありますが、始祖鳥は、現在の鳥類のように羽ばたいてとんでいたのではなく、木から木へ、滑空(かっくう)して飛び移っていたのかもしれません。
さらに、最近の研究では、始祖鳥が、ミクロラプトルのように、後ろあしにも翼があったことがわかりました。また、尾(お)の羽根もじゅうぶんな面積がありましたので、尾も「あわせると、始祖鳥は5枚の翼をもっていたことになります。
5枚の翼があったとすると、翼の面積はそれまでに考えられていたものよりも大きくなり、低いスピードでも滞空(たいくう)時間は長くなり、また、空中でまがったりするのにも都合がよかったでしょう。
また、始祖鳥の化石の一部からメラニン色素が見つかり、始祖鳥の羽根の一部は黒かったことがわかりました。メラニン色素は、羽軸の強度を上げるのに役立ったのではないかという意見もあります。
研究が進めば、始祖鳥がどのように空を飛んでいたのか、また新しい発見があるかもしれませんね。
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