情報をたくさん集めたら、つぎは「どうしてこの情報が大切なのか」「どんなふうにまとめればわかりやすいか」を考えてみよう。
せっかく集めた情報だからこそ、自分の考えや意見をきちんと整理することで、より伝わりやすい内容になるんだ。
結論を決める
「最終的に何が言いたいのか?」をイメージしておくと、まとめやすくなるよ。
たとえば、「すごい理由を3つにしぼって紹介する」や「問題を解決する方法をまとめる」など。
伝えたいポイントを3つくらいにしぼる
いろいろな情報を全部紹介しようとすると、長くて分かりにくくなりがち。
「一番伝えたいこと」を核として、そこに必要な情報を3つくらいに分けると、整理しやすい。
因果関係を考える
「Aが起きたからBが起きた」「Bが悪いからCという問題がある」というふうに、理由や原因と結果をまとめるとわかりやすい。
例:「ゴミが増える → 環境が悪化する → 生き物が減る」といった流れ。
共通点や違いを見つける
比べる ことによって、新しい視点が見えてくる。
例:「A地域とB地域は水資源の使い方がどう違う?」「A動物とB動物は生息地が似ているのに、なぜ食べ物がちがうんだろう?」
時系列や分類
過去から現在、未来の順番で並べたり、カテゴリーごとに整理したりすると、文章がまとまりやすい。
例:「歴史を3つの時代に分け、古い順に説明する」「問題の種類を『環境・社会・経済』に分けて考える」
ただ情報を並べるだけではなく、自分の考えや感想をまぜると、「自分なりのまとめ」になる。
例:「この動物が絶滅(ぜつめつ)しそうなのは悲(かな)しい。だからこそ、保護活動の大切さがわかった」「この歴史を調べて、地域の人たちが協力したから今の街があるんだと気づいた」
文章でまとめる
原稿用紙やレポート用紙に順番よく書く。
見出しや段落をつくって読みやすく。
ポスターや図解を使う
因果関係や比較を図で表すとわかりやすい。
イラストや写真を組み合わせたり、吹き出しでコメントを入れるのも効果的。
プレゼンやスライドで発表
スライドにキーワードや画像を入れて、口頭で説明する。
聞く人が「へえ、そうなんだ!」と思えるような話し方ができると良い。
動画で学ぼう!(NHK for School)
(外部サイト)
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しまった!~情報活用スキルアップ~
自分の頭の中にある考えを整理(せいり)して説得力(せっとくりょく)を持たすには?デーモン閣下が、その技を伝授してくれます。
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「思考ツール」のひとつ「PMI」。あるテーマについて考えて答えを出さなければならないとき、物事の「イイところ」「ダメなところ」を見つけたり、「面白いところ」は何かを考えたりするときに役立ちます。