舞台監督や出演者と相談して、コンサートの、聴衆に向けた音響を整える。出演者が自分の声や演奏を聞けるようにステージ上の音を整えるのは、モニターPAと呼ばれる。音響機材の搬入、セッティング、整音操作、撤去までがPAの仕事である。ライブコンサートに限らず、オペラ、演劇、ファッションショー、レビュー、テーマパークのイベントなど、カバーする仕事の範囲は広い。コミュニケーションスキル、音感、優れた聴力、体力などに加えて、複雑なワイヤリング(電気楽器やマイクやアンプなどの配線)を行うので電気的な知識も必要で、搬入・撤去のために運転免許は不可欠。専門学校にはPAになるためのカリキュラムがあるが、音響会社でアルバイトをしながら、経験を積んでプロになるケースが多い。国家技能検定として、舞台機構調整技能士検定・舞台音響調整作業技能検定があるが、この資格は現場ではほとんど役に立たない。ただし、公共の施設などで働く場合には、この資格取得が条件となることがある。
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情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)