この「星空百科」で、「春の星座」「夏の星座」「秋の星座」「冬の星座」……というように、星座を季節ごとに分類(ぶんるい)しているのは、「それぞれの季節の午後9時ごろの星空で見つけやすいかどうか」をもとに決めています。
ではたとえば「春の星座」は夏にはもう見つからないのか、というと、それはちがいます。
「春の星座」というのは、4月の午後9時ごろに南の空に見えている星座たちで、「しし座」や「かに座」や「おとめ座」などです。
夏になって、7月の午後9時ごろには、「へびつかい座」や「さそり座」が南の空で見つけやすくなるので、「夏の星座」としています。このとき、西の空にはまだ「春の星座」の「おとめ座」が見えています。
少し時間をもどして、午後8時ごろには、西の空にまだ「しし座」が見つかります。ぎゃくに、夜おそい午後11時ごろには、東の空にもう「秋の星座」の「やぎ座」「みずがめ座」「ペガスス座」「うお座」などが出ています。さらに時間が進んで、夜明け前の東の空には「冬の星座」の「おうし座」などものぼってきます。
早い時間の西の空には前の季節の星座、おそい時間の東の空には次の季節の星座が見つかるということです。
星座には、明るい星があって見つけやすいものや、明るい星がなく見つけにくいものがあります。見つけにくい星座をさがすときには、まず星空の中で目印になる明るい星座や星を見つけてから、それをたよりにまわりの星座をさがしていきます。
季節ごとに星座の目印があります。春は「春の大曲線(だいきょくせん)」と「春の大三角(だいさんかく)」、夏は「夏の大三角」、秋は「秋の四辺形(しへんけい)」、冬は「冬の大三角」や「冬の大六角」が、星空のよい目印になります。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)