(C)Tetsu TAGUCHI
内湾の岩礁の表面全体をすきまなくぎっしりおおうことも珍しくない。このような天然の状態では、左の殻(から)で岩にしっかりと付着し、右の殻がふたのようになるのが普通。殻は一般に細長く、殻の表面にはベルト状に紫色の部分があって、そのふちはカミソリのように鋭い。重要な食用種として養殖(ようしょく)も盛んに行なわれている。北海道のサロマ湖で「ナガガキ」とよばれる30センチメートルを超えるものもあれば、有明海で「シカメ」とよばれる小型のものまで、すむ場所によって形や大きさに個体による大きな変異(へんい)がある。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)