お正月に、みなさんの家ではどんなおぞう煮を食べるかな? 具や、おもちの形、スープの色……。おぞう煮の種類を少しだけ紹介するよ。
おぞう煮は、すんでいる土地でとれる食べ物を鍋で煮た料理です。神様にお供えしたり、お祝いごとのときに食べられます。
日本の伝統的な食べ物のひとつですが、「おぞう煮」という名前以外は決まった形がありません。土地によって出汁も具材も、もちを入れたり、入れなかったり、もちの形も違います。日本地図を見ると南北に細長い形をしていますよね。北と南では気候・気温がことなっていて育つ作物もちがうのでおぞう煮に入れる具がちがうのです。中にはおもちを入れないぞう煮もあります。そして北海道と沖縄にはおぞう煮を食べる習慣がないのです。
伝承料理研究家の奥村彪生(あやお)さんは、日本中のおぞう煮について調べている人の一人です。奥村さんによれば、いろいろな種類のおぞう煮をいくつかのグループにわけることができるそうです。グループの作り方は次の方法です。
1)おもちの形は、四角い? それとも丸い?
2)汁は、すまし汁?白みそ?赤みそ?小豆汁? どれかな?
奥村さんが調べたところでは、四角いおもちは日本の東側エリアで、丸いおもちは日本の西側エリアなのだそうです。みんなの食べているおぞう煮はどうですか?
クラスのお友だちと、おたがいにどんなおぞう煮を食べているのか紹介してみましょう。おもちの形や汁の種類、具にどんなものを入れるかなど、比べてみると、自分たちにとってふつうのおぞう煮でも、他の土地の友だちが見るとびっくりすることがあるかもしれませんよ。