カレーのヒミツ
まとめ 食育

カレーの発祥地インドで食べられていたのは、どんなカレー? いろいろな形にすがたを変えていくカレーの、おく深い魅力(みりょく)に触れてみましょう。

カレーって、何語なの?

  • インドには「カレー」という料理は存在しません。
    しかもインドの言葉に「カレー」という言葉もありません。
    日本で食べられているカレーは、イギリス人がシチューにターメリックをはじめとするインドのさまざまな香辛料を加えた料理が伝わったものだと言われています。カレーという言葉も、イギリス人がタミル語の“おかず”を意味する「カリ」を英語のカリーと呼び変えたようなのです。

    では私たちがカレーと思っているものは、インドでは何と言われているかというと、南インドで香辛料を使った辛いスープは「サンバル」、挽いたコリアンダーやクミンにヨーグルトや少量のナッツをあわせた肉や野菜の煮込み料理は「コルマ」、小粒の豆の煮込み料理は「ダル」と言われています。インドでは様々な種類の香辛料を使い分けて、食材を調理していて、それぞれ別々の名前で呼ばれているんですね。

    インドから、イギリスを経て日本に伝わったカレーは、いまや人気料理のひとつです。具材はたまねぎ、じゃがいも、にんじんと肉が代表的ですが、日本の各地で、土地の特徴を出した「ご当地カレー」もいろいろあります。たとえば北海道でエゾシカを使ったえぞ鹿カレー。さくらんぼの名産地山形県のさくらんぼカレー。千葉県のサバカレー。長野県のりんごカレー。愛知県の名古屋コーチンチキンカレー。三重県の松阪牛カレー。広島県のカキカレー。大分県の豊後きのこカレー。沖縄県のゴーヤーカレーなど。

    みなさんはどんなカレーが好きですか?

  
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