(C)Tetsu TAGUCHI
入水管と出水管の2つが開いている。体内には無数の鰓孔(えらあな)があり、その繊毛(せんもう)が起こした水流にのって入水孔から入ってくるプランクトンなどをえさにするのは、ナメクジウオ類と同じ。日本列島周辺に300種以上が生息するホヤ類の1つがこのマボヤである。晩秋から冬に繁殖する。雌雄同体(しゆうどうたい)の親の出水孔から卵や精子をいっせいに、海中に吹き出すが、自家受精はしない。東北地方を中心に食用とされ、陸奥湾などで養殖(ようしょく)されている。旬は初夏で、外側のセルロースを含むかたい部分を取り除き、酢の物などにする。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)