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陸にすむ巻貝を総称してカタツムリという。日本列島には800種(しゅ)以上が生息しており、あまり移動しないので地域ごとに分化(ぶんか)し、多くの種に分かれている。この図鑑で紹介するカタツムリは柄眼目に属するが、この仲間では外套膜(がいとうまく)に血管が集まって「肺」という構造をつくって陸上生活に適応しており、ふたを持たず雌雄同体(しゆうどうたい)である。2匹が交尾をして互いに精子を交換して繁殖するのが普通。食べ物はおもに落ち葉で、植物の細胞壁(さいぼうへき)の主成分であるセルロースを分解する酵素(こうそ)を持っている。湿った環境を好み、冬眠する時には乾燥期には粘膜で殻口に膜をはって乾燥を防ぐ。写真はオナジマイマイ科(Bradybaenidae)の一種と思われる。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)