わたしのはじまりはなあに?(1)で受精卵(じゅせいらん)になるまでがわかったね。
ここに書いてあることは、きみたちのはじまりの話でもあり、新たな命を生み出す話でもあるよ。
新たな命を生み出すということは、大きな責任を負うということ。高い判断力が必要なことだから、こころとからだが成長してからすることなんだ。おとなになった時のために、正しい知識を身に着けておこう。
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「性交」という方法があるよ。卵子に近づくためには、ちつ【ワギナ】の中に固くなったいんけい【ペニス】を入れて、ペニスの先から精子を出すんだ。精子は空気にふれずに卵子のところまで進み、卵子の膜(まく)をとかして、一つの精子が卵子の中に入り合体することで、受精卵になるよ。その受精卵が子宮に着床(ちゃくしょう)すると妊娠(にんしん)するんだ。ほかには、人工授精や顕微(けんび)授精など人の手で受精させる方法もあるよ。
性交は新しい命を生み出す可能性もある行為(こうい)だね。だから、からだとこころがおとなに近づいて、自分の行動の結果に責任を持てるようになってからするべきだよ。それに、「同意」と言っておたがいが同じ気持ちになることも大切なんだ。きみたちは、成長段階でおとなではないこと、自分の行動に責任が持てる年れいではないことを理解しよう。
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人間はいつでも子どもをつくるために性交するわけではないよ。妊娠を望まない場合は、「避妊」という方法があるよ。いんけい【ペニス】にかぶせて、精子が直接ちつ【ワギナ】に入らないようにする男性用コンドームや、卵巣(らんそう)から卵子(らんし)が出ないようにする薬を女の人が飲む方法などいくつかあるよ。
ただ、どの方法も100%成功するわけではないよ。そもそも性交しないことが意図しない妊娠を防ぐ最も効果的な方法だよ。
質問1 精子と卵子(らんし)はどうやって出会うの?
方法は大きくいって二つだよ。一つ目は、「性交」といって男の人のいんけい【ペニス】を女の人のちつ【ワギナ】にいれて、精子を届ける方法。二つ目は、人間の手で卵子と精子を出会わせる方法があるんだよ。
質問2 小学生は性交してもいいの?
小学生は相手がだれであろうと性交をするべきではないよ。性交は、新しい生命を生み出す可能性がある行為だから、まだおとなにたよらないと生活できない小学生が引き受けられるものではないよね。
もしも、小学生がおとなの人と性交した場合、からだもこころも成長のとちゅうにいるきみたちを守るため、たとえ小学生が「OK」と言っても、おとなは法律違反(いはん)で罰(ばつ)を受けると定められているんだよ。
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