みんなはどんな遊びが好きかな? おにごっこ? おえかき? それともテレビゲーム??
じつは世界でこまっている人たちやまちを助けるために、みんながやったことがあるような遊びがいかされていることがあるよ。
これはそんな「遊びの進化」を集めた図鑑。さあ、遊びの進化形を見に行こう!
※「進化レベル」はその遊びがどれぐらいパワーアップしたか、「おたすけレベル」はその遊びがどれぐらい世の中をよくしているかを表しているよ。
底なしゴミ箱
穴があったら落としたい!
大人も夢中のイリュージョン
北欧(ほくおう)の国、スウェーデンに現れたゴミ箱。見た目は他のごみ箱と変わらないが、ごみを入れると「ひゅーっ」っという音が数秒間なりつづけ、まるでゴミ箱が地面深くまで続いているかのように感じられる。実は屋根の後ろに音がなる機械がついているというしかけ。おもしろいから何度もゴミを入れたくなるので、ポイ捨てを減らすことができる。実際、近くにあったふつうのゴミ箱より、一日に30kg以上も多くのごみを集めたとか...
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くらやみレストラン
ここはやみのレストラン。
キミの舌は本物か?
ベトナム・ホーチミン市には、くらやみの中で食事できるふしぎなレストランがある。水のボトルを開けて、こぼさないようにグラスにつぎ、飲むのも一苦労。何を食べてるんだろう? どんなにおい? サクサク? 目が見えないと、味やにおい、音、さまざまな感覚がするどくなる。このレストランでは目が不自由な人々が働いていて、ガイドしてくれる。食事を十分に味わった後は「目が見えない生活」の豊かな部分が見えるはずだ。
おしっこで戦えるトイレ
百発百中のそのわざで、
しずく残さず結果を残せ!
むかし、トイレにゲームがあったの知ってた?
まとあてゲームができるお店があったんだよ!
日本のトイレは海外と比べてもキレイ! と大人気。そんな日本でトイレをもっときれいに使ってもらうために、男性用トイレにしかけが用意された。それは、トイレにセンサーと「まとシール」を設置し、そこをめがけておしっこをすると、その量やスピードをもとにトイレを使ったほかの人と競争ができるゲームだ。これによっておしっこがトイレの周りに飛び散らなくなって、トイレをそうじする人が楽ちんになったんだ。
安全運転宝くじ
天の目はごまかせない
守って目指せ、ミリオネア!
まちの中で車がスピードを出しているのを見たことがあるかもしれない。急いでいるのかもしれないが、危険だ。スウェーデンにあるまちで、決められた速度を守っている車の中から選ばれた人に、10万円~20万円の賞金がわたされた。なんとその額、お年玉を50人の人からまとめてもらったくらい! スウェーデンも交通事故が少ない国として知られている。スピードを守りたくなるしかけが人々を守ってるんだ。
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ピアノ階段
ひびけ、キミの足音!
歩いてきわめろ、音楽家への道!
スウェーデンやドイツ、イタリア、世界中の駅で階段のステップをふむとピアノの音がなるようになった。つい階段のとなりのエスカレーターを使ってしまうけれど、ピアノ階段になっているとみんなおもしろがって好きな音を出したり、早足でのぼったりおりたり、階段を使っている人がたくさん出てきたんだ。「人の行動を変えるのに『楽しい』は必要!」と、車を作るフォルクスワーゲンという会社が思いついたんだ。
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まちを守る子どもスパイ
コードネーム「飛び出し注意」
情報を集め、まちを守れ!
ノルウェーの首都、オスロでは、学校に通うこどもたちは危険な道路を見つけるスパイだ。車が多いところや、スピードを出しているところ、車が急に出てくるところを、子どもたちはエージェントとしてスマホで報告するんだ。報告を受けたおとなたちは道を広げたり標識を立てたり、住みやすいまちに変えていく。人が多いまちにもかかわらず、2019年に歩行者の交通事故はゼロだった! これはスパイの成果とも言えよう!
ゴミ集めラジコン船
世界から乗組員求ム!
集めて進め、クリーンな未来へ!
アメリカの大都市、シカゴ。電車・鉄・機械などをつくる工場が発展したが、町が大きくなるのとひきかえに、町の中心を流れるシカゴ川にはたくさんのごみがうかんでいた。そこで生まれたのが川のごみを拾うロボット。世界中の人たちがオンラインゲームのようにこのロボットを操作できる。画面にはこのロボットが見ている景色(けしき)がうつり、まるで自分がラジコンに乗っているかのようにごみが拾えるんだ。
宝さがしワールド版
宝の地図は世界地図
さあ出かけよう、ぼうけんへ!
宝さがしのフィールドは、世界。世界中の人たちがいろんな国の海岸やどうくつなどにお宝をかくして、その場所をインターネット上のマップにのせている。なんと、宇宙にかくされているお宝もあるんだ。お宝をかくす人のなかには、有名じゃないところだけどすてきな場所があるから、来てみてほしい、という思いをこめる人もいる。あまり人が来ない場所に宝さがしで人を呼んで、その場所を元気にするアイデアだ。
遊びの進化大図鑑、どうだった?
この図鑑の遊びいがいにも、
世界には遊びの力を使ったとりくみがまだまだある。
みんながいつも楽しんでいる遊びに
世界中の人をまきこんだり、
おもちゃの道具を少し変えたりするだけで
だれかを助けることがあるかもしれないんだ。
いつもの放課後、友だちと遊びながら
「これであの人やこのまちを助けられるかも?」
というアイデアに出会えたら、
君もヒーローだ!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)