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世界(せかい)スイッチ

人の暮らしを変える「昆虫ヒーロー」

蚊をマネしたら注射は痛くない?

ヒトの暮らしを変えるヒーローな
虫たちに超接近

蚊(か)って、人間が気づかないようにこっそりさすよね。水が全然ない砂漠(さばく)で生きるカブトムシがいるって知ってた?


世界中にいる生きものたちは、生きるためにいろんな工夫(くふう)をしているよ。そんな虫や生きものたちの体や暮らしを人間がマネして、人間の「困った」を解決してるアイデアが世界中にあるんだ!

その研究をしているのが、一般(いっぱん)社団法人バイオミミクリー・ジャパンの東(あずま)さん。今日は東さんにいろんな虫が生きるためのおもしろいアイデアをわたしたちの生活に取り入れているアイデアを聞いてみたよ。

刺されても痛くない蚊をマネした、 「痛くない注射針」

とじる
とじる

痛い注射も、蚊みたいにあっという間に終わったらいいのに、って思ったことあるかな? 実は、そんな蚊の針のような痛くない注射針が日本にあるんだよ!

例えばドッジボールやバレーボールでボールを取る時、体育館のゆかにヒザをついてすべると、こすれて痛いよね。それと同じで、皮膚(ひふ)にそのまま針をさすとこすれるから痛いんだ。

蚊は、針の表面をギザギザにして、皮膚をあまりきずつけないようにしている。新しくできた注射針も、そんな蚊の針をマネして、表面をギザギザにしているよ。

何回も注射しないといけない病気を持つ人もたくさんいるよ。痛くない注射はそんな人にとってもうれしい注射針になりそうだね。

砂漠の昆虫「ナミブビートル」の水の集めかたをマネした水筒

雨が降るとがっかりするよね。実は、地球で全然雨が降らない場所があるんだけど、どこだと思う?

答えは砂漠! ナミブ砂漠というアフリカの砂漠では1年間の雨の量が、日本の冬の1ヵ月分の雨の量と同じくらいなんだ。日本でも冬はあまり雨が降らないんだけど、ナミブ砂漠では何ヵ月も雨が降らないのがふつうで、ナミブ砂漠で「いい天気」というのは雨が降っていることを言うんだって! おもしろいね。

そんなナミブ砂漠で、元気に生きている虫たちがいるよ。それが、ナミブビートル。みんなが大好きなカブトムシの一種だよ。

水がないと生きられないのに、どうやって水を集めてるんだろう?

ナミブビートルは、湿り気(しめりけ)のある空気が砂漠を通った時に、体で空気の水分を受け止めるんだ。そして集まった水をナミブビートルが飲むんだよ。温かいごはんって湯気が立つよね。しばらく湯気に手を当てると手が湿ってくるよ。その水分を飲めるようにするのがナミブビートルのかしこいところ!

とじる

ナミブビートルのマネをして、空気中の水分を集められる水筒(すいとう)があるんだって。せんぷうき付きの空っぽの水筒が空気中の水分をキャッチして集めるんだ。それに必要なエネルギーは太陽の光からもらうから、砂漠でも勝手に水がわきでる水筒が作れるんだね!

こんな水筒があったら、地震(じしん)や災害で水が飲めないときでも、水場が近くにないときでも安心だね。

色がないのに青く見えるチョウをマネした、プリント

チョウの色、きれいだね。何色に見えるかな?

南米にあるペルーという国にいる、モルフォチョウというチョウはきれいな青色をしているんだけど、はねをこすっても青い色は出てこないんだ。はねの表面をギザギザさせて、チョウにあたる光を利用して青く見せてるんだよ。

空が青く見えるのも、青いなにかが地球をおおってるんじゃなくて、太陽の光を利用して人間の目には青く映るように見えるんだ。そんな風に、光を利用して色がついているように見せることを「構造色(こうぞうしょく)」と言うんだよ。

とじる

そんな、構造色を使った印刷を日本の会社もやっているよ。みんなが使っているプリントはインクを使って色がぬられていて、時間がたつと少しずつ色がうすくなったり、変わってしまったりするんだけど、構造色であれば、きれいな色のまま保てるから、何回もぬりなおす必要がなくて「未来の塗料(とりょう)」と言われるんだ。看板やプリントに使うインクの量を減らせるよ。

少ない材料で作れる、じょうぶなミツバチの巣をマネした家

きれいな六角形だね。誰かに教えてもらったわけじゃないのに、ハチたちがきれいな六角形の巣をつくれるのはなんでだろう?

限られた大きさの巣のなかで、簡単にこわれない、じょうぶな部屋(へや)をたくさん作るのに、六角形が一番いい、ということをハチたちは知っているんだよ。それに、できるだけ少ない材料で、巣を作れる、というのも大切なポイントだ。

とじる

この六角形の構造を「ハニカム構造」っていうんだ。今日はハチの巣をマネした家を紹介(しょうかい)するよ。

みんなのきょうだいが増えたり、みんながおとなになって家を出たりするときに、家の大きさを変えられると便利だよね。ハニカム構造はできるだけ少ない材料で部屋を増やせるし、へらしたいときも、へらした部屋ををほかのおうちにわたすこともできるんだ。

最低限の材料でじょうぶにできるハニカム構造をマネしたモノはたくさんあって、たとえば段ボールや電車の車両にも採用されているよ。ハニカムシェードというハニカム構造を応用したシェード(窓にかかっている、光をさえぎるための日よけ)がある家もあるかもしれないね。きみの身の回りにあるハニカム構造をみつけてみよう!

虫たちのアイデア、教えてもらおう!

テントウムシってまっかで目立つけど、ほかの虫や動物に食べられないのかな?
それって、人間がぬすまれたくないものを守るために、どんな風に役立つかな?

トンボが飛ぶ速度が車くらい速いのは、どうして?
燃料がなくてもそんな速度を出せるようになったら、人間の暮らしってどうなるんだろう?

おおつぶの雨が降るとき、虫たちはどうしてるんだろう?
たくさん雨が降ったあとでも、暑くなるとたくさんの虫が出てくるけど、みんなどこににげてるんだろう? 虫によって違うのかな?

地球に生きものが住むようになった何十億年も昔から今まで、どんな生きものも地球でここちよく生きるために進化してきたんだ。

そんな虫たちはアイデアの宝庫! 街や自然の中の虫たちを見に行って、アイデアを教えてもらおう!

情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)

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