1982年、オレゴン州の農家で生まれた猫の中に一匹の毛のない子猫がいました。成長とともに柔らかいカールヘアに身を包むようになった、その子猫がラパームの元になった個体です。生まれた時点では直毛か、やや縮れた毛をしていますが、子猫時代に毛がごっそりと抜け落ちて無毛になり、その後に太くて絹のようにしなやかな、カールの強い毛が生えてきます。
コーニッシュレックスやデボンレックスは、品種化の途中で現在のようなスリムな体型にブリードされて、独特の姿になりましたが、ラパームはセミフォーリンの筋肉質の体つきで、従来のレックス種とは違った健康的なイメージの猫に仕上がりました。
品種化されてから日が浅く、農家の猫だった時代の性質を受け継いで、今でもネズミ捕りの能力がとても高く、ワーキングキャットとして重宝がられています。