イギリスでは、1980年代に自国の猫を見直そうという観点から土着猫の品種化が進められました。そして、生まれたのがブリティッシュショートヘアです。当時はブリティッシュブルーと呼ばれるブルーが人気で、今もブルーのブリティッシュをよく見かけますが、他のカラーも豊富です。
一目でパッと人を惹き付けるような派手さはありませんが、よく見てみると、他の猫には見られない独特のどっしりとした低い体型と、ヨーロッパの絵本やオブジェなどの猫に見られるような、大きい丸顔や豊かな頬、太いマズル(口まわり)のボス顔は特徴的です。ヨーロッパの猫のイラストがエキゾチックに感じられるのは、猫の顔が日本とはこんなにも違うためだということに気づかされます。
土着猫らしく、適応力は高く、隠密行動が得意で、騒がしい環境や見知らぬ人は苦手ですが、脅えるようなことはなく、嫌なときはそっと姿を消します。