アメリカに渡ったマンクスの中から時折現れるセミロングの猫を品種化したのが、キムリックです。団体によってはロングヘア・マンクスとしている場合もあります。キムリックというのは、イギリスのウェールズを指す言葉「キムルー」に由来するものです。尾の長さによって、尾の全くない「ランピー」と少し尾の形跡が残る「スタンピー」、短いが尾を確認できる「ロンギー」という3タイプに分けられます。
マンクスは繁殖に関わる遺伝的な問題や、一回の出産で生まれる子どもの数が少ないという性質を持っているため、その中から生まれるロングヘアとなると、マンクスよりもさらに数が少なく、キムリックはまだまだ個体数の少ない品種です。
性質はマンクス同様、内気でおっとりしていますが、賢い猫です。また、マンクスは長寿の猫としても知られているので、キムリックにもその特徴が受け継がれていると思われます。