マルチトラックで録音した複数の楽器の演奏を、バランスを考えながら、1つの音楽にまとめる。たとえば64チャンネルのマルチトラックレコーディングでは、64種類の音・演奏を1本のテープに録音することができる。レコーディングでは、たとえばまずドラムスやベースなどのリズムセクションを録音し、次に管楽器を入れて、さらに弦楽器を入れ、コーラスを入れて、カラオケを作り、最後に歌手が歌を入れる。レコーディングエンジニアは、それらのすべての過程で、音のエンジニアリング(音とそのバランスを整えること)を行い、またディレクターや各ミュージシャンがイメージする音色を作って、最終的にマスターテープを作る。専門的な音楽の知識と、録音機器の知識はもちろんだが、音のバランス感覚、音感、いろいろな音楽体験なども必要である。音楽大学や専門学校を出て、レコード会社や原盤制作会社、それにスタジオなどに所属して、助手からスタートするのが一般的だが、なかにはミュージシャン出身のレコーディングエンジニアもいる。フリーも多い。今では多くの専門学校にレコーディングエンジニアの養成コースがあるが、プロデューサー、ディレクターと同じように、学校を卒業しても、プロのレコーディングエンジニアになれるとは限らない。
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情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)