舞台俳優とは、演劇やミュージカルなどの舞台に立ち、そこで何らかの報酬を受けとっている人のこと。劇団に所属していても、報酬がない場合は、舞台俳優ではなく、劇団員と呼ぶ。ただし、これはあくまでもこの本のなかでの区分けで、社会的に確立されたものではない。舞台で歌ったり、踊ったり、演技をして、報酬をもらうということは、その人がプロだということだ。また、俳優たちに報酬を出せる劇団は、商業的にも確立されているプロの集団だといえる。現在、日本には、数え切れないほどの劇団がある。そのなかで、公演で利益を出している劇団は数えるほどしかない。スポンサーを見つけたり、劇団をサポートする会員を募ったり、また自治体から支援を受けたりして、何とか演劇活動を続けているのが実情だ。そういう状況において、公演を行って、役者・俳優に、報酬を出すことができる劇団に、新規に加入するのは非常にむずかしい。研修所や専門学校で、あるいは独学で、基礎を学び、厳しいオーディションに合格して劇団に入り、さらに劇団のなかでの競争に勝って、実際に舞台に立ち、報酬を得ることのできる人のことを、ここでは「舞台俳優」と定義したい。
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情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)