たとえば爆発シーンなどで、撮影の後に、炎を大きく見せるように画面をコンピュータ処理する場合など、それをCGショットと呼ぶ。90年代半ばになって、CGとは、コンピュータでシミュレートしたヴァーチャルな映像を指すようになり、CGIと呼ばれるようになった。たとえば『ジュラシック・パーク』では、最初は模型を使ったストップモーション撮影(模型の恐竜を1コマずつ動かして撮影する)が考えられていたが、結局大半のシーンでCGIが使われることになり、複数の恐竜がいっせいに疾走するという、これまでにはあり得なかったシーンができた。CGI技術がさらに進歩して、コストがさらに下がると俳優をヴァーチャルに作り出すことができるという危機感から、ハリウッドの俳優組合の一部にはCGIのひんぱんな使用に反対する動きもある。ただ、たとえば生身の人間では危険すぎてできない演技をするCGスタントなどは、これからさらに増えていくと予想される。CGIの技術の基本は、日本の専門学校でも学ぶことができる。工学的なコンピュータ技術と、絵や彫刻の才能と、映画への深い理解が必要で、CG制作会社に入り、経験を積むのが一般的だが、ハリウッドを目指すのも有効な選択肢である。
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情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)