同じ楽器を演奏しても、その音は場所によって違った音色で届く。音の響き、つまり音響は、音楽の一部であり、すべての音楽は音響技術に支えられている。音響エンジニアは、音の響きに関して、さまざまな工学的な仕事を受け持つ。以前は、音響機器メーカーなどに勤めて、おもにアンプやスピーカーなどの再生装置の設計や開発にあたっていたが、コンサート会場の増加や、騒音問題などの影響で、仕事の範囲が広がっている。コンサートホールやライブハウス、スタジオなどの音響設計はもちろん、建物・部屋の防音や遮音、防振、空調の消音などの施工・管理、あるいは音響測定、音響システム設計、音響コンサルタントなど。大学や専門学校などで、音響工学を学ぶことが必要。また電子・電気回路、オーディオ技術の知識のほかに、最近では、コンピュータが音響技術の核になっているため、コンピュータの技術と知識の習得も不可欠になっている。音響機器メーカー、音響設計会社、建築設計施工会社、放送局、スタジオ、映像スタジオなどさまざまな職場があるが、音に対する鋭くて優秀な感覚を持っていることが条件となる。
もっと見る(13歳のハローワーク 公式サイト)
情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)