観客を笑わせる仕事には、コメディアン、漫才、落語などさまざまなものがある。かつてそれらはかなり明確に分かれており、それぞれの人の拠って立つところでもあった。コメディアンは舞台であれ映画であれ喜劇を演じるのが主な仕事だし、漫才師はコンビを組んで数分間の掛け合いの芸を見せるのが仕事だった。その垣根が曖昧になっていったのはテレビの影響が大きい。キャラクターを求められて出演することは増えても、「芸」を見せる番組は減る一方。収入の面でもテレビに依存してない人は少数派だ。落語家が落語家でいられるのはまがりなりにも寄席という場があるからで、それ以外はお笑いタレントと総称されることが多くなった。今も昔も、どうやったらなれるかなどという質問がほとんど無意味な世界だが、かつては師匠に弟子入りをしてその道に入るのが一般的だった。現在はオーディションを目指す人が多く、大手プロダクションの養成コースも定着してきた。もちろんオーディションに合格しても、養成コースを優秀な成績で卒業しても、それで食べていける保証はまったくないのだが。
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情報提供元: 13歳のハローワーク 公式サイト (外部サイト)