(C)Tetsu TAGUCHI
巻貝だが殻(から)をまったく持たず、赤い内臓が透けて見える。海中を遊泳しながら、ミジンウキマイマイなど浮遊性の巻貝をつかまえて食べる。属の学名に由来する通称のクリオネはギリシャ神話の海の妖精「クリオ」がもとになっており、泳ぐ姿は妖精のようだ。しかし、えさをとる姿はすさまじく、頭頂部がまっ二つに割れて長い触手(しょくしゅ)が口から飛び出し、えものをつかまえる。触手の根元には鋭い突起があって、ヒトでいえば歯の役割をする。
情報提供元: アストロアーツ(外部サイト)