品種改良ってなに?
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2025/10/30
こんなことがかいてあるよ!
- 品種改良とは、植物や動物のもつ性質を、人の手でよりよく変えていくことだよ。
- おいしさを高めたり病気に強くしたりできるけど、想定外の変化に弱くなってしまうなどの問題もあるよ。
品種改良ってなに?
品種改良とは、植物や動物のもつ性質を、人の手でよりよく変えていくことだよ。
みんなが毎日食べているお米や野菜、くだもの、花。じつはその多くが「品種改良(ひんしゅかいりょう)」によって生まれたものなんだ。たとえば、あまくておいしいイチゴや、寒さに強いお米、花びらの色があざやかな花などがあるよ。
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昔は、たくさんの植物の中からよい特徴をもつ個体をえらび、それを何世代もかけて育てる「選抜(せんばつ)」という方法が中心だったんだ。
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今では、DNA(生き物の体の設計図)や遺伝子(DNAの中の一部分)のしくみを調べて、ほしい性質をもつものを早く見つける「育種(いくしゅ)」という技術も使われているよ。
どうして品種改良をするの?
品種改良をする理由はいくつもあるよ。
・おいしさを高めたり、見た目をきれいにするため
・病気や害虫に強くして、農家の人が育てやすくするため
・寒さや暑さ、雨の少なさなど、気候の変化に対応するため
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たとえば「コシヒカリ」や「シャインマスカット」などの人気の品種も、農家の努力と品種改良の成果なんだ。
でも、問題もある
でも、そんな品種改良にも、いくつか問題はあるんだ。
たとえば、同じ性質をもつ作物ばかりを作ると、気温が急に変わったり、新しい病気が流行したりしたときに、同じ種類の作物が全部えいきょうを受けてしまうこともあるんだ。
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また、「大きくてきれい」だけを求めすぎると、味や自然の力が失われることもある。さらに、品種の権利(けんり)を持つ会社が増えると、農家が自由に種を使えなくなることもあるんだ。
これからの品種改良とは?
品種改良は、人の生活を豊かにする一方で、自然や生き物の多様性にもかかわる大切な技術だよ。
だからこそ、これからの時代は「たくさんとれればいい」「見た目がきれいならいい」だけでなく、「自然と共に生きられる改良」を考えていく必要もあるんだね。
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みんなだったら、どんな未来の品種を育てたいかな?
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)