
食のバリアフリーってなに?
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2025/05/15
こんなことがかいてあるよ!
- アレルギーや宗教のルール、健康の理由で食べられないものがある人も、みんなと一緒にごはんを楽しめるようにするくふうを「食のバリアフリー」って言うんだよ。
- 日本でも、食材をわかりやすく伝えるなど、みんなが安心して食事できるようにする取り組みが広がっているよ!
食のバリアフリーってなに?
「いただきます!」って、みんなで食べるごはんの時間は楽しいよね。

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でも、世界にはみんながいつも食べているものを同じようには食べられなかったり、食べてはいけないというルールや理由を持っている人がたくさんいるんだ。
たとえば、ある宗教の人はぶた肉やお酒を食べたり飲んだりしないし、動物を大切にしたい気持ちから肉や魚を食べない人もいるよ。
また、アレルギーがある子は、卵や牛乳を食べると体がかゆくなったり、おなかが痛くなったりすることもある。
そんなとき、「その人だけ食べられないなんてかわいそう…」って思うよね。
だから、だれでも安心してごはんを食べられるようにするくふうが必要なんだ。それを、「食のバリアフリー」というんだよ。
ちなみに「バリアフリー」っていうのは、いろんな人が生活の中で困ったなあと感じるものをなくして、みんなが安心して生活できるようにくふうすることなんだ。
どうして食のバリアフリーが必要なの?
日本には、たくさんの外国の人が旅行にきたり、いっしょにお仕事をしたりしているよね。
たとえば、2024年には3,600万人以上の外国の人が旅行で日本にきたんだ。
外国の人は、日本とはちがう文化や宗教を持っていることも多い。
そういう人たちが、「あれ? 食べられるごはんがない…」ってなったら、困っちゃうし、さみしいよね。
だから、みんなが同じように食事を楽しめるように、くふうすることが必要なんだ。

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日本ではどんな取り組みがされているの?
日本では、2019年に「日本フードバリアフリー協会」という団体ができて、お店や会社の人たちが、食のバリアフリーについて学んだり、取り組んだりしているよ。
たとえば、まずはベジタリアンやハラル料理について正しく知ることが大事なんだ。
ちなみに、ベジタリアンっていうのは、肉や魚を食べないで、野菜やくだもの、豆などを中心に食べている人たちのこと。
ハラル料理っていうのは、イスラム教という宗教を信じている人たちが安心して食べられる、ぶた肉やお酒を使っていない料理のことなんだ。

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それができたら、料理に使っている食材をレストランのメニューに詳しく書くことも大事なんだって。
外国の人や子どもたちにもわかりやすいように、みんながわかるマークや絵を使えるともっといいね。
また、「食のバリアフリーに取り組んでいます!」とお店の外に書いて、どんな人にも安心してきてもらえるようにすることもすすめられているんだ。
いまでは、国や町もいっしょに食のバリアフリーをがんばっていて、観光やまちづくりにもつながる大切な活動になっているんだって。

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まとめ
ごはんは、だれにとっても大事な時間だよね。
だからこそ、「自分とちがう人がいること」を知って、「どうしたらいっしょにごはんを楽しめるかな?」って考えることが大切なんだ。
「なんでこれを食べないの?」ではなく、「なるほど、そういう理由なんだね!」と受けとめてみよう。
それが、食のバリアフリーのはじまりなんだ。
みんながにこにこ笑って「おいしいね!」って言える食事の時間を、いっしょに作っていこう!
情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)