世界(せかい)スイッチ

いつもの場所が地震で活やく! 北海道の役場の秘密

2026/01/23

日本の国旗(こっき)

日本

こんなことがかいてあるよ!

  • 北海道の小清水町(こしみずちょう)の役場「ワタシノ」は、いつもは町の人が気軽に集まれる場所だけど、災害のときにはひなん所やたき出しの場所に変わるんだ。
  • 停電して電気が使えなくても、あたたかく過ごせるくふうもあるよ!

2018年9月、北海道で「北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)」という大きな地震(じしん)が起きたんだ。

地震で起きた地すべりの様子 出典:札幌市

地震で起きた地すべりの様子 出典:札幌市

その時、北海道のほとんどの家で電気が止まってしまったんだ。これを「ブラックアウト(大停電)」というよ。信号が消えたり、スマホが充電できなくなったり、夜は真っ暗で寒くなったりして、生活するのがとても大変になったんだ。

札幌(さっぽろ)市内のブラックアウトの様子 出典:札幌市

札幌(さっぽろ)市内のブラックアウトの様子 出典:札幌市

この経験から、「もしまた停電が起きても、みんなが安心して過ごせる場所を作ろう」と考えた町がある。北海道の小清水町(こしみずちょう)だ。

そこで2023年にできたのが、防災拠点(ぼうさいきょてん)にもなる役場の建物「ワタシノ」なんだ!

出典:小清水ワタシノ

出典:小清水ワタシノ

ワタシノのすごいところは、「フェーズフリー」という考え方が入っていること。これは、ふだん使うものを、災害のときにも役立つようにしておくくふうのことだよ。

たとえばワタシノには、カフェやランドリー(洗たくできる場所)、フィットネスジムがある。ふだんは町の人が気軽に集まれる場所だけど、災害のときには役割が変わるんだ!

Image via 小清水町役場

Image via 小清水町役場

ジムやスタジオは一時ひなん場所に、カフェやコミュニティースペースはたき出し(食事を作って配ること)の場所になる。ランドリーは、服を洗って清けつを保つために使えるんだよ。

特に、雪国の防災で大事なのは「寒さ」をどうしのぐかなんだ。電気が止まると暖房(だんぼう)が使えなくなることがある。寒い冬に暖房が使えないと大変だ…。

雪が積もる北海道札幌(さっぽろ)市 Image via Shutterstock

雪が積もる北海道札幌(さっぽろ)市 Image via Shutterstock

そこで困らないように、ワタシノには、町の温泉の熱を使った床暖房(ゆかだんぼう)が備えられているんだ。停電して電気が使えなくても、あたたかく過ごせるようにくふうされているんだ。寒さは命にかかわることもあるから、とても大切な備えだよ。

そして2025年1月、ワタシノでは「もし全館が停電したら?」を考えた防災訓練が行われたんだ。役場の人だけでなく、町の人も合わせて約200人が参加したそうだよ。

訓練では、車から電気を取り出してお湯をわかし、あたたかい飲み物を用意できるか試した。さらに、シャワーのお湯が出るか、床暖房がどれくらい役立つかも確かめたんだ。

Image via 小清水町役場

Image via 小清水町役場

訓練してみたら、うまくいったことだけじゃなく、課題も見えてきたんだ。

たとえば、もし断水していたら、洗たくやシャワーに使う水、それに飲み水が足りなくなるかもしれない。だから、洗たくに使った水をきれいにして、もう一度洗たくに使える新しいしくみを作ろうと考えているんだって。

ワタシノの近くには、ドラッグストアもできたよ。ふだんは薬や日用品を買えるお店だけど、災害のときには物資をためておく場所としても役立つ。

こうして、町の中に「もしものときに助かる場所」を増やしているんだね。

Image via 小清水町役場

Image via 小清水町役場

ワタシノは、役場なのに「用事があるときだけ行く場所」じゃない。ふだんから人が集まり、使いながら備える場所なんだ。

みんなの町にも、「いつもは楽しい場所だけど、災害のときは助けてくれる場所」があるかな? 家や学校の近くで、どこがひなん所になるのか、どこで水や電気が手に入りそうか、おうちの人と地図で確かめてみよう!

情報提供:IDEAS FOR GOOD(ハーチ株式会社)

感想を書いてみよう!

キミにおすすめの記事

新しい記事