寒い地方のくらしの工夫

雪がふり積もる地域では、建物や道路に安全にくらすための工夫をしているんだ。雪とくらす人々の知恵を学ぼう。

寒い地方のくらしには どんな工夫があるの?

日本の中でも、北海道や東北地方の一部など、冬になると気温がぐっと下がり、雪や氷におおわれる地域があります。こうした寒い地方に住む人びとは、積雪や低い気温に合わせてさまざまな工夫をしています。

家や建物の工夫

断熱材や二重窓を使う
家の壁や天井に断熱材を入れたり、窓を二重にしたりして、外の冷たい空気を遮る。暖房であたためた空気を外に逃がさないようにする工夫だよ。

玄関の段差や雪下ろし用のはしご
雪が積もりやすいので、玄関まわりには雪を外へ出しやすい工夫があったり、屋根の雪下ろしを安全に行うためのはしごがかけられていたりする。

交通の工夫

除雪車・融雪装置を使う
雪がたくさん降る地域では、道路に積もった雪を除雪車で取り除いたり、地下水やお湯を使って雪を溶かしたりする装置が整えられている。

冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)
車のタイヤを雪道にすべりにくいものに変える。スパイクタイヤは使われなくなったが、チェーンを巻くこともある。

歩道の雪対策
歩く人がすべらないように、路面にすべり止めの砂をまいたり、融雪パイプで歩道の雪を溶かしたりする地域もある。

衣服やくらし方の工夫

重ね着や雪に強い靴
外気温がとても低いので、厚手の服を何枚か重ね着して防寒する。長靴やブーツはすべりにくい素材を使うことも。

こたつやストーブ
室内で暖房器具を使い、あたたかく過ごせるようにする。二重窓と組み合わせると、より省エネになる。

冬のイベントやレジャー 雪まつりやスキー場など、寒さや雪を利用して楽しむ
イベントも多い。寒いからこそできる遊びや観光資源として活かされている。

まとめ

寒い地方では、長い冬や大量の雪と上手につきあうために、家や道路、衣服などあらゆる面で工夫している。
除雪車や雪下ろし、断熱材の活用などがあるからこそ、安全で快適な生活を送れるんだ。
夏場とはちがう、寒い地方ならではの文化や産業も生まれているので、地域ごとの工夫を見比べてみるのもおもしろいよ。

動画で学ぼう!(NHK for School)

(外部サイト)
  • 雪国の苦労 除雪作業NHK 01:49
    雪国の除雪作業などの苦労の様子がわかる。雪の多い地域では除雪車や道路のパイプなど人々が暮らしやすいように工夫されていることに気づく。
  • 雪を利用した野菜の保存NHK 00:44
    北海道の和寒町では、秋に収穫したキャベツを冬の間雪の中に貯蔵します。氷点下の日が続く所では、雪の中のほうが野菜を凍らせずに長期間保存できます。
  • 北海道の家の工夫 ~寒い土地のくらし~NHK 02:49
    北海道の人たちは、雪やきびしい寒さからどのようにくらしを守っているのか知ろう。

     その他の動画を見る(外部サイト)

  
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