世のなかには、目が不自由な人や耳が不自由な人もいれば、歩くことがむつかしい人など、いろいろな人がいます。それぞれの人が直面する「バリア」を取り除くために使われる道具は「福祉機器(ふくしきき)」や「福祉用具(ふくしようぐ)」と呼ばれています。ここでは、そんな福祉用具のなかでもよく知られている「車いす」について紹介するよ。
いろいろな車いす
車いすは、歩くことがむつかしくなった人が移動するために使う道具。
4輪の上に、人が座るいすがついているものが多いね。
足が不自由な人や、高れい者の方が使っているのを、町の中などで見たことがあるかもしれない。
自分で体を支えることがむつかしい人も、安心して乗ることができる車いす。
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手もとにあるスティックでそうさする、電動の車いす。
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撮影:越智貴雄/カンパラプレス
最近では、パラリンピックという障害のある人たちのオリンピックも盛んになってきたこともあり、マラソンやバスケットボールなど、車いすを使っている人が楽しむスポーツに適した車いすが作られるようになっています。また、車いすのスポーツが盛んになるにつれて、車いすバスケットボールに歩ける人が車いすを使って参加するなど、逆の利用のされ方も生まれています。
車いすを使っている人や歩くのが不自由な人が楽に乗り降りできる車も増えてきました。助手席や後ろの席が出てきて乗り降りをしやすくする車や、車いすのまま乗りこめる車のほか、足が不自由な人が上半身だけで運転ができる装置や両手が不自由な人が足だけで運転できる装置を取り付けた車もあります。
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車いすの役割や種類を紹介しているよ。