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Yahoo!きっず 東京2020 オリンピック・パラリンピック特集

高校通算2勝から6年で侍ジャパンに 自然体崩さぬ中日・笠原祥太郎の歩み(3)

2020年東京大会そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第42回は新潟県出身、野球の笠原祥太郎(かさはら・しょうたろう)を紹介する。

五輪にも無欲「絶対に無いですよ」

来年の東京五輪出場に手が届く位置にいるが、穏やかな様子で「絶対に無いですよ」と話す。それでも「まさか」はまた起こる...かもしれない【写真:高木遊】

「なんで? まさか僕なんかが? って思いました」

 侍ジャパン入りを伝えられた際の心境を正直にそう振り返る。それでも日米野球直前に行われたチャイニーズ・タイペイ戦に先発。2イニングを無失点に抑えて、上々の国際試合デビューを果たす。

 本戦では、ナゴヤドームで行われた日米野球第6戦に先発。森友哉(埼玉西武)のリードもあり、MLB打線に臆することなく強気にストレート中心で攻めた。また、要所で得意のチェンジアップも決まり、5回2死まで4安打4奪三振無失点に抑え、大会規定の80球にちょうど到達し降板。侍ジャパンの勝利に貢献し呼ばれたヒーローインタビューでは「名古屋は本拠地ということで大きな声援をいただき力になりました」と話し観客を沸かせた。

 この数年で自身の置かれた環境は劇的に変わった。それでも「調子に乗らないようにと、しっかり貯金しようと思っています」と金銭感覚もほとんど変わっておらず、名古屋の街中を素顔で歩いていてもほとんど気付かれることもないと笑う。

 今年はチームの開幕投手を務めた。不整脈で二軍に降格したが、原因が「発作性上室性頻拍」と診断され、カテーテルアブレーション治療を行い回復。不安は無くなり、7月21日の横浜DeNA戦で一軍復帰登板を果たした。

 来年には東京五輪が迫るが「考えられるレベルじゃないです。いい投手はたくさんいるし、絶対に無いですよ」と無欲といった様子で穏やかに話す。

 それでもこの急成長を遂げた足跡と、それを支える変わらぬ人柄や真摯な取り組みを見れば、さらなる「まさか」が待っていてもおかしくはないと期待してしまう。(2019年7月26日掲載記事)

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