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Yahoo!きっず 東京2020 オリンピック・パラリンピック特集

17歳フェンサー・上野優佳が見据える未来「今がゴールではない。目指すはその先」(4)

 2020年東京大会そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第39回は大分県出身、フェンシングの上野優佳(うえの・ゆうか)を紹介する。

自信になった世界ジュニア&カデ優勝

世界ジュニア&カデ優勝を果たし、喜ぶ上野(写真左)。太田雄貴会長もツイッターで快挙ぶりを伝えた【写真は共同】

 全日本選手権で西岡に完敗を喫した同年、上野は13歳以上17歳以下に出場資格が与えられる世界カデ選手権に出場していたが、結果はトーナメント1回戦敗退。だが、世界を相手に負けた悔しさが、それまでとは違う前を向かせる原動力になったと上野は言う。

「次は絶対負けたくない。次こそ絶対優勝する、ってその時にものすごく思いました」

 翌年はベスト8で敗退。飛躍につながる転機となったのが、上京を果たし、ラストチャンスとして臨んだ昨年だ。

 カデで世界一になるべく、その前に開催された1つ上のカテゴリー、17歳以上20歳以下の選手が出場できる世界ジュニアに出場。プレッシャーも気負いもなく「負けてもともと」と臨んだことが功を奏し、度重なる接戦を制した結果が初優勝。勝たなければならない、と意気込んでいたはずの大会を前に、想定外だった世界ジュニアの優勝が後押しとなり、世界カデも制覇。短期間での度重なる快挙に太田会長も自身のツイッターで「本当に快挙なんです!」とアピールし、上野も予期せぬ勝利だったと言いながらも「自信になった」と振り返る。

「ジュニアとカデの(開催時期の)順番が逆だったらどちらも勝てなかったかもしれません。優勝できたことはめっちゃうれしかったし、何より、決勝のポディウム(メインピスト)で戦えるのが最高に気持ち良かったです」

 シニア代表にも選出され、活躍の場は一気に世界へ。上背でも手の長さでも勝る世界の猛者たちに引けを取らずに渡り合う、上野の武器はスピードだ。幼い頃から男子が練習相手で、男子のスピードと対峙(たいじ)するうち、小柄でパワーも劣る自分が勝つためにより速く動く意識が高まり、気付けば日本の女子選手では屈指のスピードが備わった。

 もちろん武器はそれだけではない。太田と同時期に世界と戦い、女子フルーレ日本代表コーチを経て、現在は日本フェンシング協会強化委員長を務める福田佑輔も「度胸と図太さは圧倒的」と称賛するように、堂々とした試合運びも世界で戦う経験を重ねるごとに磨かれ、団体メンバーのアンカーを務めた今年4月の世界ジュニアでは史上初の銀メダルを獲得した。(2019年5月28日掲載記事)

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