2020年東京大会そして世界に向けて、それぞれの地元から羽ばたくアスリートを紹介する連載企画「未来に輝け! ニッポンのアスリートたち」。第39回は大分県出身、フェンシングの上野優佳(うえの・ゆうか)を紹介する。
次々に快挙を成し遂げる、17歳フェンサーの上野。落ち着いた口調でインタビューに答えてくれた【スポーツナビ】
ピストに立つ堂々とした姿は、いい意味で、まるで17歳には見えない。
「周りからも『優佳はいつもスッとしているし、絶対緊張しないでしょ』っていつも言われるんです。でも内心は、結構緊張しているんですよ。どうやって組み立てようか、考えれば考えるほど不安にもなる。でも、最終的には試合になったらやるしかない、って開き直るんです。ここは絶対決めてやろう、って」
2018年、上野優佳はユースオリンピックのフェンシング女子フルーレ個人戦で日本人選手第一号となる金メダルを獲得し、同年には世界カデ、ジュニアを制覇し三冠を達成。その名を一躍世界にとどろかせた。何しろ日本人女子選手として、同年にジュニア、カデのカテゴリーで世界を制したのは史上初めて。さらに今年の4月には世界ジュニア選手権の団体でも銀メダルを獲得するなど、自らが打ち立てた快挙をさらに上乗せし、急カーブを描くように成長を遂げている。(2019年5月28日掲載記事)